健康機器メーカーのドリームファクトリー(本社東京都、井上馨社長)が販売する、「3Dスーパーブレードシリーズ」は、振動する台の上に立ってバランスを保つことで、シェイプアップができる機器だ。16年9月の発売以来、シリーズ累計75万台を販売したという。筆者は20年3月から、シリーズの中でも軽量で小型化した「3Dスマートブレードスマート」を、自宅で使用している。軽量とはいえ、重さは約11キログラムあり、移動させるにはコツがいる。ただ、コロナ禍当初は、外出がほとんどできなかったため、室内での運動不足ケアにつながった。
■1分間に840回振動
同シリーズは、機器の上に立つと、機器のブレード部分が左右に振動する。機器の上で姿勢を保つことで、太ももや腹筋などの体幹筋肉をトレーニングすることができる。
筆者が使用している「スマート」の振動回数は、1分当たり最大840回。振動のスピードは選択することができる。
振動は、3種類から選ぶことができる。一定時間が経過すると振動を自動で変える機能もある。
タイマーは5~30分の時間で設定ができる。
15分で太ももがかゆく
筆者が同商品を使用して最も強く感じたのは、「痩せることはないが、運動不足ケアにはなる」ということだ。
コロナ禍に突入した20年4月頃から20年7月頃までは、ほとんど毎日、同商品を夜間に45分ほど使用した。振動速度は最速に設定して使用した。
電源を入れて振動を開始すると、バランスを保つのが大変ではない程度の揺れが発生する。テレビを見ながら使用することが可能だ。ただ、振動は、そこそこ早く強いので、本を読んだり、スマホを見たりしながら使用するのには適さないと感じた。
使用開始後15分程度で、手汗がにじみだし、尻や太ももがかゆくなる。おそらく、血行が促進されていることによるものではないかと感じた。
使用後20分程度で、普通に立っているのがややつらくなる。中腰になったり、屈伸運動をしたりして、辛さを紛らわした。
30分でタイマーが止まるが、もう一度15分設定して使用を続けた。45分終わったころには、何キロも散歩した後のようなスッキリした感じがした。
こうして同商品を3カ月使用した結果、コロナ禍の外出自粛でほとんど外出しなかったということもあるが、体重に大きな変化はなかった。ただ、テレビを見たり、考え事をしながら運動不足の解消を狙うには、最適なのではないかと思う。
集合住宅で階下の住人に配慮しながら使用する場合は、床に直接振動が伝わらないような工夫が必要かもしれない。
「スマート」は、同シリーズの中では軽量・小型となっているが、縦置きなどができないため、使わないときはそれなりに存在感がある。電源コードもそこまで長くないため、使用したい場所とコンセントの場所、向きたい方向によって、使用条件が限定されてしまう可能性があると感じた。
【体験レポート】 <ドクターエア3Dスーパーブレードスマート> 運動不足ケアに最適も重さに難(2023年4月6日号)
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