【ヒットの予感】 固形チョコをドリンク化<「チョコレートドリンクメーカー」>/4300万円超の応援購入獲得(2023年3月2日号)

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明治がウィナーズと共同開発したチョコレートドリンクメーカー

明治がウィナーズと共同開発したチョコレートドリンクメーカー

 明治は今春、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」において、目標金額の4317%を超え、応援購入総額4300万円超を集めた「チョコレートドリンクメーカー」を一般販売する。固形のチョコレートを入れるだけで簡単にチョコレートドリンクを作れるという手軽さが特徴だ。
 「チョコレートドリンクメーカー」は調理家電の製造・販売を手掛けるウィナーズと共同で開発した。利用者が簡単にチョコレートドリンクを作ることができる機能性を追求した。
 使い方は商品に水を100ミリリットルほど注ぎ、固形のチョコレートを入れて、ボタンを押すだけ。チョコレートドリンクを自宅で作る場合、一般的には小鍋と泡立て器を用意して、火にかける際も焦がさないように確認し続ける必要があった。
 だが、同商品なら洗濯物を干している間や、調理の合間にチョコレートドリンクを作ることが可能だ。
 「他社製品だと専用のフレークを使用しないといけないが、当社製品は市販のチョコレートでチョコレートドリンクを作ることができる。いつも食べているチョコレートを飲み物として楽しめるのが特徴だ」(マーケティング本部カカオマーケティング部・須田彩歌氏)と説明する。
 明治はチョコレートの製造においても高いシェアを誇る。今回、チョコレートドリンクメーカーを開発した経緯について「チョコレートはもともと、飲料として愛飲されてきた。固形物として食べられるようになったのはここ200年くらい。日本ではそこまで普及していないが、欧州ではチョコレートドリンクの人気は高い。おいしい飲み物だと思うので、もっと多くの日本人に知ってもらいたかった」(同)と話す。
 「Makuake」での成功を糧に、一般販売でも多くの消費者に購入されることを目指す。 
 「日常で飲む飲料というと、コーヒー、紅茶、緑茶が主流だが、チョコレートドリンクがあってもいいはず。もっとチョコレートドリンクの魅力を広めていきたい」(同)と意気込みを語る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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