【ヒットの予感】 開けずに庫内を確認できる〈「中身が見える冷蔵庫」〉/生活者の不便を解消

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新発売の「中身が見える冷蔵庫」

新発売の「中身が見える冷蔵庫」

 家電製品の製造、販売などを行うツインバードは11月8日、「中身が見える冷蔵庫」を発売した。上部扉のセンサーにタッチすると、ミラーガラスが透けて、開けずに庫内を確認できる。高さも164.8センチメートルと、一般的な冷蔵庫より低い。そのため、平均的な身長の女性でも、背伸びをせずに使用できる。
 同商品は、これまでの冷蔵庫と比べ、全体的なサイズ感が異なるのも特徴の一つだ。平均的な女性でも出し入れがしやすいよう、高さが低いだけでなく、奥行きも短くなっている。一般的な冷蔵庫よりも横幅を広げているため、内容量は大きく変わらないという。冷蔵庫を使用する際の、「背伸びをする」「手を伸ばす」といった不便を解消できる冷蔵庫となっている。
 触れると透ける「タッチ&ビュー」機能は、上部右側の扉に搭載している。通常時は、鏡面のようになっているが、センターに触れると中身が見える仕組みだ。右側の扉は左側に比べ大きく、奥行きも短い。そのため、右側から庫内全体を見渡せる設計になっているという。
 「これまでの冷蔵庫は、『大は小を兼ねる』の考えが主流で、大きいものが良いと思われがちだった」(開発本部企画デザイン部プロダクトデザイナー神成紘樹氏)と話す。「冷蔵庫は、10年以上にわたり、毎日使うもの。だからこそ、毎日気持ちよく使いやすいものであるべきと考えた」(同)とも話した。実勢価格は税込23万円。
 同社は22年10月、「ツインバード工業」から「ツインバード」に社名変更を行った。
 これまでは家電を提供する「家電メーカー」だったが、今後は?ものづくりのプロ集団?として、豊かな暮らしを提供する「ライフスタイルメーカー」として生まれ変わるという思いが、社名変更には込められているという。これからも、生活者と向き合い、くらしを本質的に豊かにする製品を提供していくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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