【ヒットの予感】 心音で犬の気持ちが分かる〈「イヌパシー」〉/愛犬の「心」と「体」が分かる(2022年9月8日号)

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心音で犬の気持ちが分かる首輪「イヌパシー」

心音で犬の気持ちが分かる首輪「イヌパシー」

 ラングレス(本社東京都、山入端佳那CEO)は18年、心音で犬の気持ちが分かるハーネス「イヌパシー」を発売した。22年1月には新たに、加速度センサーをつけ、愛犬の行動量を把握できる首輪型のイヌパシーをクラウドファンディングで出品。目標金額の700%を超える570万円の支援を集めた。22年冬には一般発売が開始される。愛犬家注目の商品となっている。
 同社ではもともと、心拍センサーでの研究をもとに、データの提供を行っていたという。研究を進める中で、「愛犬が今、どんな状態なのかを知りたい」と思ったのが開発のきっかけだとしている。「犬は、野生のなごりで、弱い生き物と認識されないように、体調の異変を見せないことが多い」(山入端CEO)と話す。
 イヌパシーは心音に特化したセンサーを内蔵している。心音から心拍情報を取得し、愛犬の心の状態を分析するという。表示される状態は、「興奮」「ドキドキ」「ストレス」「リラックス」「ハッピー」の5種類。情報は、ハーネスや首輪に、色で可視化される仕組みだ。
 新たに発売された首輪型のイヌパシーは加速度センサーを内蔵している。「散歩や遊んでいる時に、首輪としてつければ、行動量が分かる。愛犬の気持ちが分かるだけでなく、健康の管理もできる」(同)と言う。
 同商品は充電式になっており、2時間の充電で、約2日間使用することができるという。専用のアプリを入れれば、スマホで運動量などの管理をすることも可能だ。
 「充電式の機器だと、熱を持つのではないかと心配する顧客も多い。イヌパシーは病院でも使用されているような規格を採用しているため、安全性も非常に高い商品になっている」(同)と話す。
 「ペットの家族化が進み、ペットとコミュニケーションを取りたいと考える飼い主が年々増えている。まずは商品の認知を拡大し、ECを中心に商品を広げていきたい」(同)と話している。
 価格はハーネス型が税別2万9800円、首輪型は同2万5800円。自社ECサイトでの販売の他、卸にも対応しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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