【ヒットの予感】 健康増進機器に認定〈「A・A・TH ミドルクロス」〉/リカバリーを助ける繊維 (2022年4月14日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
「A・A・TH ミドルクロス」

「A・A・TH ミドルクロス」

 アウトドア・スポーツ用品メーカーのオンヨネ(本社新潟県、恩田浩典社長、(電)0258―24―0048)が製造するリカバリーグッズ「A・A・TH(エーエーティーエイチ) ミドルクロス」が、(一社)日本ホームヘルス機器協会が認定する「健康増進機器」に認定された。繊維内に練り込まれたナノ化貴金属によって、疲労した体のリカバリーが期待できるという。同商品は今秋以降の販売を目指しているとしている。
 「A・A・TH ミドルクロス」は、160センチメートル×200センチメートルのシーツ状の四角い布。寝ているときにシーツや掛布団として使用できるほか、ショールや、マッサージの施術を受ける際に体にかける布として使用されることも想定している。
 同商品の繊維内に練り込まれたナノ化貴金属が、外部からの光を吸収し、遠赤外線を含む波長へ変換して輻(ふく)射する。装着部位の保温効果やリラックス効果が期待できるという。日本ホームヘルス機器協会では、「遠赤外線により体を温め、疲労した体のリカバリーを図ったり、コンディションを整えたりすることは、健康増進目的に資する」として、製品を評価している。
 オンヨネではこれまで、A・A・THシリーズを、スポーツ愛好家向けに展開してきた。同シリーズの販売店には、健康に関して特別な講習を受けてもらうなどしており、販売にあたって、製品知識を持ってもらうことにこだわりがあるという。
 リカバリーウェア市場では、コロナの影響で、「睡眠の質を高めたい」という需要が高まっているという。オンヨネによると、「リカバリーウェアとしては多くのツールがあるが、薬機法などの関係で、伝えられる表現が限られている。今回、『健康増進機器』に認定された製品は、認定された範囲の表現であれば、広告で表現しても問題ないと、自治体の薬務課からもコメントを得ている」(企画開発部2課)と話している。

シーツや掛布団のほか、マッサージの施術時に体にかける布としての使用も想定している

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ヒットの予感 連載記事
List

Page Topへ