1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、機能性表示食品制度がスタートしてから5年間の出稿量の変化を確認してみた。機能性表示食品のシェアの拡大が続く中ではあるが、「いわゆる健康食品」も確固たる存在感を示し続けていることが分かった。
■現在のシェアは約3割
この4月で、機能性表示食品制度のスタートから5年が経過した。科学的根拠に基づき機能性を表示できる機能性表示食品は、商品の目的を明確にでき、他の健康食品との差別化も可能になるという点で、事業者にとってメリットがある。消費者にとっても、制度発足により、商品の選択がしやすくなったといえるだろう。
莫大な費用・時間をかけて臨床試験を行い消費者庁から個別許可を得る必要がある特定保健用食品とは比較にならないほど、開発がしやすい点も、機能性表示食品の大きな特徴だ。
そこで、制度発足当初の15年4月から20年3月までの、機能性表示食品を含む健康食品・医薬品のインフォマーシャル出稿量を時系列で追い、どのような変化があったかを確認することにした。
(続きは、「日本流通産業新聞」5月14日号で)
データ提供:(株)ハニーマスタード
全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。
【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第5回 機能性表示食品シェア拡大の中、存在感示す「いわゆる健康食品」
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