【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇63◇ 店舗売上なくなり見通し立たず

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〈Q〉

 外出自粛で店舗は休業中、今後の見通しが立ちません。出店しているビルが休業中で、店舗の売り上げがない状態が続いており、先が見通せず不安な毎日を送っています。いつも来店してくださっているお得意さまには電話などで、必要なものは宅配でお届けするようにしています。(中堅の化粧品会社)

〈A〉 コロナ禍で見えた小売業の原点

◆通販は商材によって差

 今回の新型コロナウイルス感染拡大の問題で、多くの店舗が休業に追い込まれる中、通信販売は逆に注文が伸びている企業が多いようです。
 しかし、それも商材によって差があります。消費者の在宅率が高くなったので食品や健康食品が伸びており、特に食品は在宅比率の高まりとともに注文が殺到して、配送が追い付かないようです。健康食品も”免疫力アップ”をキーワードに伸びています。特に喜ばれているのは、食事や生活習慣の情報提供をしている企業のウェブサイトです。
 わが社が多くお手伝いしている化粧品会社はお客さまの反応が分かれています。
 店頭販売の化粧品メーカーは百貨店やファッションビルそのものが休業になってしまったところも多く、お客さま対応が難しくなっていますが、それでも販売員たちは、固定客に電話でカウンセリングをしたり、スマホで使い方を動画指導したりといった工夫をしているようです。御用聞きのための電話も歓迎されているようです。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月30日・5月7日合併号で)

〈プロフィール〉 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏

 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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