【ヒットの予感】 人気の「サラサ」高級版〈「サラサグランド」〉/ユーザーの成長に合わせ演出

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高級感とあたたかみが特徴

高級感とあたたかみが特徴

 ゼブラ(本社東京都、石川真一社長、(電)03―3268―1181)は3月9日、ボールペンの人気ブランド「サラサクリップ」の高級版「サラサグランド」を発売した。成長して大人になったユーザーに合わせて、高級感のある仕上がりにした。近年、手書きの価値を見直される傾向がある。筆記具としてはもちろんのこと、特別なシーンで役立ててもらいたい考えだ。
 ECと店舗への卸売りで販売している「サラサクリップ」は今年、発売20周年を迎える。年間で約1億本を販売する看板商品だ。
 「サラサグランド」のターゲット層は20~30代女性。「サラサクリップ」発売時に中高生だったユーザーを想定している。
 学生のときに「サラサクリップ」を使うようになり、今でも愛用し続けている女性ユーザーは多いという。「サラサグランド」の開発に当たっては、クリップの形やストレートな形状のボディといった「サラサクリップ」の特徴を残しつつ、ボディを既存のプラスチックから金属素材に刷新。既存ブランドの面影を大切にしながら、大人らしい高級感の演出にこだわった。
 インクのカラー展開は11色。「サラサクリップ」が展開する56色のうち、特に人気の高いビンテージカラー10色に、黒色を加えた。ビンテージカラーは、ブルーブラックやキャメルイエローといった、通常の配色よりも彩度を落とし、手書きのあたたかみのある色合いが特徴。優しい雰囲気をかもし出す。
 ゼブラの池田智雄広報室長は「若い女性を中心に、手書きのノートや手帳を撮影しSNSに投稿する人が増えた。手書きならではの価値を共有して楽しむ文化が生まれている」と見ている。単なる筆記具としてだけでなく、さまざまなシーンで新商品を生かしてほしいという思いだ。

「サラサグランド」を手にする池田氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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