【ヒットの秘密】 専門家と共同開発〈「大津式 お掃除ブラシJ」〉/掃除ブラシ、発売3年で25万本

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共同で開発した日本清掃収納協会の大津たまみ会長

共同で開発した日本清掃収納協会の大津たまみ会長

 美容や健康をコンセプトにした通販向けオリジナル商品開発のドリーム(本社愛知県、大橋秀男社長、(電)052―930―6162)が17年1月に発売した、「大津式 お掃除ブラシJ」(3本セット・税別3686円)が好調だ。ショップチャンネルをはじめとするテレビ通販を中心に、カタログ通販、生協などで累計25万本のヒット商品となっている。
 1万軒以上の家を掃除してきた清掃業界のプロで、一般社団法人日本清掃収納協会の大津たまみ会長と共同開発した。大津氏が愛用していた秘密道具がどんな隙間にも届くように家庭用に改良し、商品化したという。
 ブラシの先端が「Jの字」型にカーブした薄型設計なので、角や溝、細い隙間など奥まで届いて汚れをきれいに落とすことができる。ブラシの毛は、通常のナイロンより、強度、耐熱性、耐油性、耐摩耗性、潤滑性に優れた「66ナイロン」を使用しているため、洗剤が不要。汚れは落としても、掃除場所は傷つけない毛の硬さにこだわった。
 さびにくい丈夫なステンレス製で長く使える。持ち手が輪になっているため、S字フックなどにつり下げて収納可能だ。日本の職人が1本ずつ丁寧に手作業で製作しているという。
 キッチンや浴室、トイレなどの水回り、油汚れ、エアコン、換気扇のフィルター、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機の内部、自動車や自転車の隙間汚れ、パソコンのキーボードなど幅広いシーンで活用できる。蛇口などの曲面部分にも、先端がカーブしたブラシがぴったりフィットする。
 テレビ通販企業では、歯ブラシ掃除と掃除ブラシJとの比較で訴求。歯ブラシでは届かない隅の汚れにもしっかりリーチすることを視覚で訴える。
 映像では、家中のさまざまな場所を掃除できる使用シーンでのビフォー・アフターを数多く紹介するなどの工夫をしながら販売しているという。
 ヒットの要因について「通販だけではなく、年末の大掃除時期には全国のセブン―イレブン店舗で販売したり、商品を付録にしたムック本として全国の書店で販売するなど、通販発商品としてさまざまな展開で広がりを見せている」と話している。

「大津式 お掃除ブラシJ」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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