【ヒットの秘密】 手軽に鉄分補給〈「南部鉄偶」シリーズ〉/累計5万個の販売実績

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手軽に鉄分補給ができる点や、見た目のかわいらしさが人気の理由

 工芸品の企画開発、販売を手掛ける壱鋳堂(本社岩手県、佐藤康大社長、(電)019―681―0560)が販売する鉄分不足を補うキッチン用品「南部鉄偶」シリーズの販売が順調だ。同社が運営する自社ECサイト「これイーワ手しごと」では、品切れが続いている。手軽に鉄分補給ができる点や、見た目のかわいらしさが人気の理由。これまでのシリーズ累計販売数は5万個ほどになるという。
 商品の使い方は、やかんや鍋などに南部鉄偶を入れて熱すると、鉄分が溶け出す。溶け出したお湯を飲んだり料理に用いることで、簡単に鉄分を補給することができる。
 「『鉄瓶』で沸かすことで鉄分を摂取することができるが、もう少し手軽な形で栄養不足を補えるものを提供したかった」(佐藤社長)と言う。
 SNSでの口コミの増加を受け、直販サイトでの購入者が増加した。フェイスブックで商品を紹介したところ、予想以上の反響があったという。SNSでの反響があった後、地方紙やテレビでも取り上げられる頻度が増え、認知度が向上した。
 岩手から青森で出土される遮光器土偶がデザインのモチーフとなっている。遮光器土偶とは、縄文時代に多産や豊穣を祈願して作られた土偶を指す。「他社では野菜などの形で同じような商品を販売しているが、土偶はなかった。デザインがかわいいという女性の声が多い」(同)
 東急ハンズなどのリアル店舗での販売も行っている。ネットショップへの卸販売にも対応しているが、現在は受注に商品製造が追い付かない状態が続いている。自社ECサイト上では、19年4月下旬が次回の販売時期。
 南部鉄偶以外にも、合掌鉄偶やビーナス鉄偶などさまざまな種類の土偶をモチーフとしている。
 置き物として商品を購入する人も多く、購入者の半分以上はオブジェとして使用するという。
 南部鉄偶のサイズは、幅5.7×奥行き3.3×高さ6.5センチで、重量は0.3キログラム。材質は鋳鉄。価格は2160円(税込)。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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