【強い通販化粧品会社になるために〜基礎講座Q&A】◇49◇ 転職組がコミュニケーション不足

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

〈Q〉

 親会社の新規事業としてスタートし、年商30億円ほどで、ここ3年は足踏み状態です。社内は転職社員が多く、創業期を体験している社員は数えるほどです。そのため、なかなか社員のコミュニケーションがスムーズにいかず、さまざまな面でちぐはぐになってしまうことも多くあります。それが改善されないまま、ここまできてしまっているのが現状です。(中堅化粧品会社)

〈A〉 お客の視点で業務内容見直しが不可欠

◆「即戦力」にこだわるあまり…

 最近の企業は労働環境の変化で、通販企業だけではなく、ほとんどの企業で流動的な中途採用人材の比率が高くなっている。そのため社員同士のコミュニケーションがうまくできていない会社が多くなっているように思う。中でも業種としての歴史が浅い通販の中堅企業は苦労しているように感じる。
 その原因は「即戦力」のある人材を集めようとするあまり、極端に「通販経験者」に絞って採用していることにあるのではないか。
 同じ通販ビジネスでも扱っている商材が異なったり、お客さまの層が異なったり、経営母体が異なったりすると、まったく別の業種のように仕事のルールや肝となるポイントが異なる。
 その上、通販は統計のビジネスなので、新規顧客開発、リピート率、CRM施策など、すべての業務に数字がついて回るもの。「通販経験者」ならば、誰でも数字をもとに考える習性は身についている。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月23日号で)


〈プロフィール〉
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

強い通販化粧品会社になるために 連載記事
List

Page Topへ