太陽光発電や蓄電池のテレアポ販売を行うリベラルソリューション(本社東京都、下田穣社長)は21年9月、川崎市に外壁塗装専門店「リベラルペイント」を開設した。塗装工事は、太陽光発電や蓄電池の販売の延長で、定期的に顧客から依頼を受けていた。塗装事業を会社の主軸の一つにするためにリベラルペイントとして展開していく姿勢だ。リベラルペイント第一号店の店長を任された前田智史氏に話を聞いた。
─リベラルペイントの経緯について。
当社は再生可能エネルギーに関する事業が主で、太陽光発電や蓄電池、エコキュートなど省エネ販売を主体に展開してきた。販売の延長で、塗装工事の依頼を受けることもあり、このほど塗装工事を事業化する形となった。今後、全国規模で進めていく計画もある。
─川崎市に出店を決めた理由は。
まず、本社から近いところがベースとなっている。立地は大通り沿いで、一階に店舗を構えられて、駐車場が完備されているところを条件としていた。エリアマーケティングの観点も考慮した。出店地域の世帯数なども調査して、川崎が良いと判断した。
─オープンしてからの近況は。
コロナ禍の影響が多少あると感じている。しかし、オープン初日は、地域に住む方々がたくさん来店してくれた。若い家族層の来店も目立ち、子ども連れで来る人もいた。集客は事前に、チラシを活用し、ウェブ集客も行ってきた。店舗には、私含めて営業と事務員、施工管理など少人数体制で店舗運営を行っている。
─省エネ商材と塗装事業の営業について。
これは私が感じることだが、塗装を考えている人が非常に多い。住宅には、定期的なメンテナンスが必要だということを知っている人が多いことが印象的だ。さらに、良い工事を前提に、安くやりたいという人が当然のことながら多い。相見積もりは当たり前の業界だ。営業メンバーがしっかりと顧客に寄り添って提案できれば、地域に根付いた店舗に成長できると思っている。
また、省エネ商材のようなプッシュ型営業ではなく、プル型の営業であるため、やりやすさも感じている。ただ、前述したように、顧客は塗装に関して多くの情報を持っているため、安易な対応はできない。だからといって、営業力のみが求められるわけではない。いかに、顧客に喜んでもらえるのかが大事だと感じている。
─売り上げの推移について。
目標は約2億円だが、これを大きく超える予定だ。おそらく、5億円程度になると見込んでいる。売り上げも大事だが、地域一番店にすることが何より重要だ。
売り上げ確保のためには、チラシやウェブに加え、ドアツードアの営業も行い、ウェブとリアルの双方から集客を行う。
今後は、ウェブから入ってくる人が多くなると予想している。ウェブ集客にはさらに、力を入れていく必要がある。検索ワードなども意識して、ウェブサイトやブログなどの更新をしている。
─今後の取り組みについて。
まずは、顧客が求めていることに応えていくことが重要だ。それには、顧客に寄り添うヒヤリングや提案力が大事だ。
私自身もこれまでは、省エネ商材を販売してきた。省エネ販売で培ってきた提案力を生かして対応していく。
【リベラルソリューション 店長 前田智史氏】 〈外壁塗装専門店「リベラルペイント」開設〉地域密着のナンバーワンに (2022年1月20日号)
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