【通販化粧品トップインタビュー】 バルクオム 海外事業統括 取締役CGO 清正貴氏、国内事業本部 高橋文人氏/英仏進出、国内ECは急拡大

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 D2Cでメンズスキンケアの通販を手掛けるバルクオム(本社東京都、野口卓也CEO)が、化粧品通販市場で存在感を高めている。5月26日にオンラインストアを開設したフランス・英国へのEC進出や、コロナ禍の巣ごもり消費を背景とした国内EC売り上げの急増など、足元で勢いを増している。欧州進出における施策やバルクオムならではの強み、国内ECおける追い風の理由を、海外事業統括の清正貴取締役CGOと国内事業本部の高橋文人氏に聞いた。

■欧州はウェブ中心の施策

 ─英仏市場での新規獲得のため、現在行っている施策は。
 清 ウェブを中心に、認知拡大を重視した広告運用をしている。出稿はリスティングやSNSなど。アンバサダー契約をしているサッカーフランス代表のキリアン・エムバぺ選手をフックとした広告や、商品のクリエーティブデザインを前面に押し出した広告など、さまざまな切り口で現地の消費者にアプローチしている。どのような広告クリエーティブをどの媒体に出稿して認知度が上がっていくのか、検証し始めた段階だ。
 当社は、現地ではまだ無名に近い企業だ。幅広いセグメントの消費者にリーチしていく必要があると思っている。
 ─海外市場進出において、バルクオムならではの強みは。
 清 強みは、プロダクト(商品)の品質の高さと、エムバぺ選手というキャッチーなフックを持っていることだ。コアな部分とキャッチーな部分の両方を持っている。プロダクトは、使用感だけでなくパッケージにも自信を持っている。
 また、エムバぺ選手をフックに流入したお客さまに対しては、バルクオムのファンになっていただけるようなコミュニケーションを取っていく。バルクオムのプロダクトを知って、使って、ファンになっていただく。当社のことを「知っている」状態の人を、ファンに引き上げる施策を仕掛けていく。
 こうした当社の強みを生かして、オンラインの広告を中心としてリーチ層を増やし、認知度を高めていく方針だ。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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