【〈新社長に聞く〉カイアニジャパン 児玉健史社長】これまで知らなかったカイアニを内外に示したい

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 カイアニジャパン(本社東京都)の代表取締役社長に、日本アムウェイやモナヴィージャパン、シークレットダイレクトジャパンなどで要職を務めた児玉健史氏が6月11日付で就任した。児玉新社長にカイアニジャパンの業績を上げるための施策を聞いた。

 ─社長に就任する前のカイアニジャパンに対する印象は。

 前職のモナヴィーやビサイでスーパーフルーツを扱っていたこともあり、スーパーフルーツの可能性を強く感じていた。カイアニのアラスカ産のスーパーフルーツにはポテンシャルがあるので、正直、もったいないと思っていた。

 ─社長就任の経緯は。

 ゴールデンウィークに、アイダホ州のカイアニ本社でカーク・ハンセン創設者兼会長と面談した。そこで、わずか10分間でカイアニジャパンの社長に決まった。ハンセン会長から、私がさまざまな会社で実績を上げることができた理由について質問を受けた。私の答えは、「1秒でも長く会員さんと寄り添うこと」。この答えが決め手となったようだ。現場主義のハンセン会長は私の考えに賛同してくれ、「私のビジネスも同じだ。任せたい」と話してくれた。正式には6月11日付で就任した。
 社長があぐらをかいている時代はもう終わったと思う。カイアニも日本ではまだ伸び切っていない。私は、プレーイングマネージャーとして先頭に立って走りたい。

 ─社長としてどのようなことに取り組んでいくか。

 これまで会社と会員に距離があったと思う。リーダーたちと密接に、同じ思いでやっていかないと物事は進まない。この1カ月間、毎日のようにフィールドを駆け回っている。
 リーダーたちは、非常に製品にロイヤルティーを感じてくれている方が多い。「会社と会員とが一体感を持ってカイアニを作ってほしい」と要望してくれた。ツールの制作や製品セミナーなど、基本的な環境整備を進めていく。

 ─現在の会員数は。

 延べ2万人で、アクティブ会員は約5000〜6000人だ。このうちビジネス志向は3分の1だ。

 ─売り上げを伸ばすための施策は。

 やはり、会社と会員との一体感と、リーダー同士の一体感を持つことがとても必要だ。リーダーたちが一堂に集まれるセミナーやリーダーミーティング、イベントをどんな形であれ作っていきたい。
 そもそもカイアニは、製品の可能性をプロデュースできていなかった。そこを見せ直し、これまで知らなかったカイアニを内外に示していきたい。会社が上手くプロデュースして、カイアニのすごさを知ってもらいたい。
 前述したように、サプリメントに対するロイヤルティーが高いので、まずはこれを「確信」に変えて、いかにシンプルに伝えていけるかが重要だ。

 ─報酬プランについての戦略は。

 私が大きな道筋を作って、短期(お小遣い)、中期(労働収入)、長期(権利的収入)を噛み砕いて伝えていきたい。基本プランは踏襲して、どういう風にイメージして収入を得られるかを考えていきたい。欲を言えば今後、ビジネス初心者が収入を得られるような仕組みも考えていく。

 ─セミナーの計画は。

 人材を採用して、営業部隊を確立したい。リーダーをフォローしながら、定期的に各地でセミナーを開催していく。まずは製品に特化したセミナーやトレーニングを実施し、既存製品をもっと知ってもらえるようにしたい。

 ─2018年12月期の売上高の計画は。

 まずは、20億円をめざしていきたい。今年は信頼を勝ち取る年だ。会社と会員とがきっちりとつながっていきたい。19年に大きくスタートしたい。会社としては、「大人のネットワーク」をキーワードに、私が先頭を切ってワクワクを伝えていきたい。10月26日に都内でセレブレーションパーティーを開催する。
こだまけんじ
 1969年東京生まれ。大手自動車会社や旅行会社の海外支店勤務を経て、05年日本アムウェイに入社。イベントやインセンティブプランの企画・手配を担当した。09年モナヴィージャパンの営業本部長、14年シークレットダイレクトジャパンの日本法人設立責任者。以降も外資系ネットワークビジネス企業の日本法人設立や国内のネットワークビジネス企業の取締役を歴任。18年6月にカイアニジャパンの代表取締役社長に就任。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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