【モリンダジャパン 黄木信社長】「ノニ」を主力に来年には20周年/タヒチアンノニブランドの真の強さを打ち出す

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 1999年2月に日本に上陸し、「タヒチアンノニジュース」を主力製品に成長を遂げてきたモリンダジャパン(本社東京都)は、来年で20周年を迎える。「タヒチアンノニジュース」以外にも、これまでにさまざまなサプリメントやスキンケア製品などを発売してきたが、同社の根幹となるのはやはり「ノニ」にほかならない。20周年を目前にした同社の黄木信社長に、業績状況や今後の指針、そして「ノニ」に対する思いなどを聞いた。(インタビュー実施日は4月20日)

■登録者増につながった新製品『テマナ』

 ─17年12月期の業績はどうだったか。
 5月にスキンケアの新ブランド「テマナ」を発売したこともあり、新規登録者の数はかなり増えた。新製品を発売すると、既存製品の売り上げの伸びが停滞しがちなため、当社では改めて「タヒチアンノニジュース」と「テマナ」を2本柱にしていこうという思いを強くした。そこで、「タヒチアンノニ セレブレーション」というキャンペーンを行った。
 キャンペーンの内容は、「タヒチアンノニジュース」4本入りを3ケース購入したら2本、5ケース購入したら4本プレゼントするというもの。プレゼント分については、新しい人に試飲してもらうことを目的とし、新規IPC(会員)の獲得につながったようだ。
 10月には、「フレンズ&ファミリー」というセールスイベントを行った。これは、10月に新規登録をした人に、定期購入のお届けと併せて、毎月1年間に渡ってなにかしらプレゼントするというイベントだ。プレゼントは、「テマナ」の製品や「エッセンシャルオイル」などで、月が経過するごとにプレゼントはグレードアップする。製品に対する体感は、半年から1年は愛用する必要があるため、なるべく長く続けてもらうことを狙いとした。
 こうしたキャンペーンやイベントが、確実に新規登録者の数を伸ばし、また「テマナ」「タヒチアンノニジュース」ともに出荷数を増やしたと実感している。


■新規拡大のためのプログラム

 ─16年から実施している数量・期間限定販売のLTOプログラムやAD(エリアデベロッパー)プログラムについて聞きたい。
 LTOは、新製品を正式発売する前にIPCに購入してもらうことで、正式発売後のスムーズなビジネス展開に向けた準備をし、新規顧客獲得やグループの拡大につなげてもらうためのものだ。17年は1月、8月、11月の3回実施した。このLTOの概念については、IPCの間に徐々に定着してきたように思う。
 ADプログラムは、まだ開発されていないエリアでビジネス展開をするIPCを対象にした報酬プランだ。誰にでも参加資格があり、特にビジネスビルダーが通常の報酬プランとは別に、ボーナスを獲得できる魅力的なプログラムとなっている。17年は静岡県、三重県、京都府、佐賀県という地域を”エリア”としたが、今後はブランドや年齢、性別などさまざまな”エリア”を対象にADプログラムを実施していきたいと考えている。
 ─オンラインの活用にもかなり力を入れているが、具体的にはどのようなことを行っているか。
 当社のホームページにある会員メニューのうち、有料機能「オフィスプロ」を活用した活動が活発になってきている。
 「オフィスプロ」は、月契約5000円、年契約5万4000円でさまざまな機能を提供している。なかでも新規獲得に大きくつながる機能が、製品サンプルを自動発送するプログラムだ。IPC自身のサイトURLにアクセスしてくれた新規顧客が、そのURLからサンプル申し込みをすると、弊社からサンプルを自動発送するという仕組みになっている。


■1億回伝えるキャンペーンを実施

 ─18年に重点的に取り組もうと考えている戦略は。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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