【〈5年ぶりにシャクリー復帰〉日本シャクリー 高杉茂男代表取締役執行役員社長】新しい世代が流入してきやすい会社に

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 日本シャクリー(本社東京都)の代表取締役執行役員社長に高杉茂男氏が1月9日付で就任した。高杉新社長は、09年から13年まで、日本シャクリーの営業本部長、執行役営業本部長を務めており、5年ぶりで復帰したことになる。前職のアリックス・ジャパンでは、同社を成長基盤に乗せる手腕を発揮した。5年ぶりに復帰したシャクリーではその手腕をどのように生かしていくのか。今後の方針などを聞いた。

 ーーー1月9日付で、代表取締役執行役員社長に就任された。就任の経緯について聞きたい。

 昨年の夏頃に、シャクリー・グローバル・グループのロジャー・バーネット取締役代表執行役会長・社長兼CEOと久しぶりに面会した。その後、シャクリー・ビジネスに関して情報交換をしながらさまざまな話し合いをする中で、就任を決意した。

 ーーーアリックス・ジャパンでは基盤を整えてひと段落したということか。

 安定感のある売り上げやキャッシュフロー、営業利益率を達成できた。私のやれることは基本的に全てやり切ったと思う。

 ーーー以前、高杉社長は、「会社の基盤がある程度整ったら若い人にゼネラルマネージメントのポジションを譲ることで、業界を活性化していきたい」と話していた。

 3年である程度のところまで出来上がったら若い人に譲っていきたいと思っていた。社員も頑張ってくれて、会社として安定感が出てきた。この間は非常にラッキーだった。

 ーーー日本シャクリーに復帰してフィールドを回ってみて、反応はどうか。

 お互いに気心が知れて、どういう人間かは分かっていただけているので、安心感はあると思う。また、就任直後に開催したリーダー会では、スーパーバイザーの皆さんが温かく迎えてくださった。


■新たな会員が求めるものを提供できる会社に

 ーーー09年から13年まで、日本シャクリーの営業本部長、執行役営業本部長を務め、5年ぶりの復帰となる。日本シャクリー在籍時に主に手がけたことは。

 どこのダイレクトセリングも同じだが、産業自体の成熟度が増すにつれて、活動する人たちも成熟していく。新しいジェネレーションが流入してきやすい会社にしなければならない。既存のファミリー(会員)は一定の満足があるため、継続してくれている。これからは、新たに会員になられる方たちが求めるものも提供できる会社にしていかなければならない。当時は30〜40代のリーダーの方々が少しずつ増えてきた時期だった。トレーニングを含めて、そうした世代の方々が好んで便利に使えるツールやコンテンツ、ウェブでの登録やオンラインでの注文の仕組みを作って、13年に導入した。どんどんツールが変化して、新しいことに取り組まなければならないため、やり始めたことは良かった。
 シャクリーの場合、まずメンバーとして登録する。次に製品愛用者を1人紹介して、ディストリビューター資格を申請し、アップラインの推薦があれば、ディストリビューター登録できる仕組みだが、これでは活動を始めるまでに時間がかかってしまう。そこで18年4月からは、シャクリーへの登録を最初からディストリビューターとしてできる仕組みに変更する。新規ディストリビューターを増やすための施策だが、不可欠なのは、すぐに活動できるようにすること。そのためオンラインでのディストリビューター登録も導入する。12年にメンバー登録をオンラインでも可能にしていたため、今回の導入にあたっては、元のオペレーションをベースにして構築できる。若い世代は特に、ウェブを使って活動したいという方が多い。今後は、モバイルでさまざまなツールを提供していきたい。

 ーーー2018年3月期決算の見通しは。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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