【スカイネット・インターナショナル 新川紗敏 会長】「認定サロン」制度を新たに開始/地方組織の活性化につなげたい

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 ピュア・クリスタルやエムブランなどのNB企業を傘下に持つ、スカイネット・インターナショナル(本社福島県、新川紗敏会長)は18年度の経営方針として、次世代のリーダー育成を掲げた。個人の目標を明確化し、育成トレーニングを行う。会員が運営するサロンを、本社が認定する「認定サロン」制度を新たに始めて、直営サロンがない地方組織の活性化につなげたい意向だ。新川紗敏会長に今後の事業戦略について聞いた。

 ーーー直営サロンを3カ所新設する。狙いは何か。
 サロンの設置については、ここ1~2年で全国をある程度網羅できる体制づくりを目指してきた。会員が増加している地域を選んで直営サロンを開設し、会員の支援につなげている。
 鹿児島に新設するのは、九州には福岡にしかサロンがなく、実際に組織が拡大している熊本や鹿児島には拠点がなかったからだ。鹿児島を九州南部の拠点として活用することで会員の支援につなげるのが狙いだ。
 島根県の松江市に開設するサロンは、山陰の拠点にしたいと考えている。
 地域のサロンには売り上げや利益などの数値をオープンにして運営を任せ、地域のリーダーと一緒になって盛り上げるよう心掛けている。成果を上げているサロンは、地域色を出しながら主体的に運営しており、こうした成功事例を他のサロンと積極的に共有するようにしている。
 ーーー「認定サロン」制度は具体的にどのような仕組みなのか。
 グループの日本リンパ美容学院が主体となる。直営サロンがない地域に会員が運営するサロンを認定すれば拠点を増やすことができる。どこに住んでいても体験できる場所が近くにあればリクルートにもつながる。
 認定サロンになれば、体験会を優先的に実施できるほか、直営サロンのスタッフを体験会などに派遣してもらえるメリットがある。認定サロンをホームページに掲載して、SNSで積極的に発信することで知名度が上がる。パンフレットや施術のための資材などは無償で提供する。
 一定のランク以上のリーダーで構成する「MAX会」の推薦を得られれば認定サロンになることができる。年内に50カ所の開設を目指していきたい。認定サロンをきっかけに地域が活性化すれば、直営サロンを開設することも視野に入れている。
 直営サロンには、体験に必要な商品と、リクルートに必要なパンフレットといった資料を一式詰め込んだ大型のワゴン車を配備した。会員から依頼があれば指定の場所に出張するサービスも始めている。
 ーーーNB未経験者に対するリクルートに力を注いでいる。
 製品を体験して登録する人が多く、NB未経験者が多い傾向にある。リンパマッサージをベースにしているNBなので、収入ありきのような人物が登録することはまずない。
 18年は、リーダーで構成する「ダイヤモンドクラブ」の方針として、ビジネスリーダーに昇格する可能性のある中間層の育成強化を掲げている。ビジネスリーダーと位置付ける「ゴールドチャレンジャー」「シルバーチャレンジャー」といった次世代リーダーの育成を目指す。具体的には、毎月1回東京サロンで開催するダイヤモンドクラブの1泊2日の会議への参加を促す。参加費用の半額を本社が負担するなどメリットも押し出した。
 私の経営哲学を学んでもらう「NDTメンタルセミナー」については、毎月開催から隔月開催に変更し、よりコミットした人に絞り込んで成果につなげていきたい。
 ーーーサプリメントをNBで販売するエムブランの販促にも力を注ぐ。
 グループ全体の底上げ策として、エムブランの売り上げを上げていく必要がある。販売キャンペーンを実施するほか、エムブランに特化した私の代理店セミナーを実施する。
 将来的には、ピュア・クリスタルとエムブランの報酬プランを統合することも視野に入れており、会員へさまざまな報酬を得られる体制にしていく。
 ーーー主力の「エスティーマット」をリニューアルし、軽量化した。
 寝具マット「ホルミシスエスティーマット ST―300」(代理店価格52万3000円)をリニューアルした。オリジナルセラミックを使用して、軽量化を図った。
 ーーー動画やSNSなどの販促ツールを充実させている。
 いわき本社内に映像や動画などの編集・制作をする専属チームを作って、リクルート支援ツールを制作している。タブレット端末などを使い、個人のスキルに頼らなくてもリクルートできるような仕組みを作りたい。
 すでにユーチューブに、年に一度開催する美容コンテスト「ボディメイクアーティスト(BMA)」をアップし、誰でも観ることができるようにしている。視覚に訴えたほうが分かりやすい。
 ーーーコンプライアンスの取り組みは。
 コンプライアンスセミナーを全国のサロンで継続的に行うほか、契約後の確認シートの提出を徹底させており、消費者トラブルもほとんど発生していない。会員の安心につながるように、契約内容について直営サロンから新規登録者に確認する「サンクスコール」も継続する。会員登録業務も本社から全国の直営サロンに移行させていきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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