【ロイヤル化粧品 桃園忠 会長】来年の30周年式典はハワイで開催

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桃園忠 会長

桃園忠 会長

 純金化粧品の草分け的存在であるロイヤル化粧品(本社東京都、桃園忠会長)は2017年6月、創業30周年を迎える。同社は健康食品の販売で新規顧客の獲得を進めていくことを積極化しており、今年4月には青汁を発売した。発売直後から大人気で、生産が追い付かない状況が続いているという。桃園会長に新製品や30周年に向けた意気込みを聞いた。



■設立30周年の節目の年に

ーー来年6月で創業30周年を迎える。
 「ロイヤル化粧品を設立してから30年という節目の年だ。時代は大きく変化しており、従来通りのやり方では通用しない。新しいことを積極的に取り入れていかなければだめだ。創業から30年を経て会社は安定成長し、システムとしてはほぼ完成形と言える。30周年だからプランを変えるというのではなく、時代に合わせていこうということだ」


ーー新しいことというのは具体的にはどのようなことを指すのか。

 「セールスは新規開拓があって成立するもの。今までは化粧品一辺倒でやってきたけれども、これからはサプリメントにもっと力を注ぐべきだと考えている。50/50の割合で進めていきたい。高齢化社会が進行し、健康維持に対する意識は年々高くなっている」


ーー2014年3月期決算では、健康食品の売上高は全体の15%だった。15年3月期ではどの程度の売り上げだったのか。

 「総売上高の30%まではいっていないが、2倍ちかく伸びている。新規顧客の開拓でサプリメントを使う比重を50%近くまで高めた成果だと思う。サプリメントのほうがロイヤルのファン作りに貢献してくれるようになった。化粧品も健康食品もたくさんの店舗で売られている。NBがそういう環境下で生き抜くためには低価格のサプリメントで攻めるのが効果的だ」


ーーいま一番売れている健康食品は何か。

 「注力しているのは青汁だ。今年4月に発売した『ロイヤルスーパー青汁EX』(30スティック・税別4500円)は、生産が追い付かないほどの人気を誇っている。青汁は非常にポピュラーな健康食品。新聞、雑誌、テレビは青汁の広告で溢れ返っている。厚労省が推奨する野菜の摂取量を摂れる人はそれほど多くない。青汁一杯でそれが摂れてしまうのだから非常に手軽で人気が出るのは当然だ」


ーー青汁はポピュラーな健康食品である半面、ライバル商品も多いのでは。

 「たくさん出回っているからこそ、メリットが生まれる。他社と同じ内容の青汁は出さない。当社の青汁には、新機能素材の『アンセリン』を入れた。尿酸値のコントロールが期待できるという成分で、青汁にこの成分を入れたものは国内にはないはずだ。肉ばかり食べていると健康に良くないが、野菜ばかり食べていてもどうなのか。両方食べることでバランスがとれる。尿酸値をコントロールするだけでなく、疲労回復にも役立つと思う。製品化する1年も前の段階から、私自身が試作品を試してきた。以前に比べて疲れ具合が全然違うということも自分で体感している。ビフィズス菌、乳酸菌、食物繊維と一緒に摂ると、相乗効果が高い。他社の青汁と違って体感が早いので人気が出たのだと思う」



(続きは、「日本流通産業新聞」6月30日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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