【フォーデイズ/和田佳子社長】今秋、「免疫」に焦点当てた大型製品を発売

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 ネットワークビジネス(NB)大手のフォーデイズ(本社東京都、和田佳子社長)の2016年3月期決算における売上高が16期連続増収となる見通しだという。主力製品の核酸ドリンクが堅調な売れ行きをみせているほか、アミノ酸サプリメントの売り上げが上昇して健康食品カテゴリーの売り上げを押し上げている。4月には初の機能性表示食品を発売。秋には「免疫」にフォーカスした大型製品の投入を予定しており、さらなる成長が期待される。同社の和田社長に16年の経営戦略について聞いた。

 -2016年3月期決算における売上高が前期比2・7%増の425億円(税込)になる見通しだと発表した。これで16期連続増収。増収の最大要因についてどのように分析しているか。
 一つは核酸ドリンクの製法特許を取得していること。愛用者は、メーカーがどれだけ製品に責任を持って売ろうとしているのかを〝形〟にして欲しいのではないか。特許を取得することで、「きちんとやってくれているんだ」という安心感につながるのと同時に、販売するメンバーは勇気づけられたと思う。15年10月には、DNAとプロタミン複合体である核たんぱく質が「アミロイド線維の形成を伴う神経変性疾患の予防・改善薬」の有効成分として新たな特許を取得した。
 16年はフォーデイズをビジネスとして取り組む人が増えてきた。継続率は上がっているし、収入を得ているメンバーがコンスタントに増えているのはその証左だろう。これも特許取得の効果だと思うし、私の予想をはるかに上回る反響だった。
 -ビジネスとして取り組むメンバーが増加している背景には何があると考えるか。
 NBに携わっている人は一般的に、グループとも会社とも良い人間関係でありたいと考えているはず。当社にはそれがいい形で保てるところがあるのだと思う。収入がとれていないのに過剰に飾ったり、背伸びをしなければならない環境がなく自然体でいられる。良い意味で〝緩い〟ところがあり明るい。リーダー、メンバーに恵まれたと感謝している。
 -全体の会員数も増えているのか。
 会員数は年間1万~2万人の増加で推移している。新規メンバーでも最初からビジネス目的という人が格段に増えたと感じる。新規ディレクター勉強会も参加者のレベルが上がった。消費増税の際、当社も報酬プランの一部を変更せざるを得なくなり、複雑になった部分が出たりしたのだが、この変更がかえってビジネスメンバーの増加につながったように思う。
 -フォーデイズは比較的年齢が高い、女性中心の組織というイメージがある。
 ここ最近は若いメンバーの参加が増えてきた。40~50代の参加が目立つ。これは化粧品の導入が大きい。健康食品とはまた違う層の人たちで、ビジネス志向が強い。化粧品を訪問販売で売ってきた人も多いので、ビジネスとして取り組むハードルが低いのではないか。
 -16年3月期で主力の核酸ドリンクの売れ行きはどうだったか。
 核酸ドリンクの販売数が伸びてきて、月間40万本近くになっている。これも特許取得が背景にあると思う。
 -製品カテゴリー別の比率は。
 健康食品85%、化粧品15%というのが大まかな割合だ。製品別では「核酸ドリンク」が全売上高の75%、高機能美容液の「ムーサLU・セラムev」が10%、アミノ酸サプリメント「BCAA&グルタミン」が6%、残りがその他の製品だ。
 -サプリメントの「アイリフレ クリア」で、NB業界はもちろん、訪問販売業界でも初めて機能性表示食品の申請を受理された。

(続きは日本流通産業新聞3月31日号へ)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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