〈来年4月導入「モデーア」の可能性〉ニューウエイズジャパン 大井盛夫社長/「消費者の価値観に応えることに専念したい」

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ニューエウィズジャパン 大井盛夫社長

ニューエウィズジャパン 大井盛夫社長

 ニューウエイズジャパン(本社東京都)の新社長に、ビジネス・デベロップメント&オポチュニティ統括本部担当の大井盛夫副社長が10月1日付で昇格した。大井氏は13年1月にニューウエイズジャパンに入社。入社前の18年間はネットワークビジネス大手のニュースキンジャパンに在籍しセールス担当上級副社長を務めた経歴を持つ。ニューウエイズは、ビジネス会員だけでなく製品愛用者を増やすことに焦点を当てた新しいビジネスモデル「MODERE(モデーア)」を2015年4月1日に導入することを決めており、社名もモデーアに変更される見通しだ。大きな変革のタイミングで新社長に就任した大井社長にモデーアの可能性、かじ取りについて聞いた。

 ─ニューウエイズに入社する前はどのような印象を抱いていた?
 ご存知の通り、前職は同業のニュースキンジャパンに在籍しており、ニュースキンの成長率に陰りが見えてきた頃、ふっと後ろを振り返ると急成長するニューウエイズが追いついてきた。ニューウエイズの報酬プランは、愛用者でもそんなに大きくはないけれども収入を得ることができ、リーダーはブレークアウェイの部分で収入が取れる。そういう意味で非常にバランスの取れたプランだと感心したし、勉強する価値のある会社だと思っていた。08年に起きた件はどこの会社にとっても他人事ではなく、各社がコンプライアンスのあり方を再考するきっかけになった。あれだけの騒ぎになっても250億円前後の売り上げを維持できているというのは、固い顧客基盤があるからに違いないと感じていた。


ビジネスプラン構築に着手

 ─13年1月に入社して実際にニューウエイズを見て、即座に解決しなければならない課題はあったか。
 入社当初のニューウエイズはコンプライアンスに傾倒していたので、もっとニューウエイズの良い部分を自信を持って伸ばしていけば、正しい成長につながるはずだと思った。そこで入社して初めて取り組んだのがビジネスプランの構築だ。1年間のビジネス計画を立てて、社内での共有化を徹底した。その計画をトップリーダーに伝えて現場で使える骨組み、言葉に変えた。これをダイヤモンドミーティング、中堅のシニアエグゼクティブなど段階的に伝えていくことで足並みを揃えるようにした。
 新製品の「トライクア」「トゥルースタイル」も発表から発売まであえて時間をかけるようにした。製品に関する情報を時間をかけて共有することでトレーニングができる。「この製品はこう伝えていく」「伝える際にこの言葉は言わない」などを半年くらいかけて準備して発売日を迎えることで、売り上げを確保すると同時にコンプライアンスの強化にもつながる。今年は4月に年間計画をトップリーダーに発表し、同じように段階を踏んで伝えていった。毎年、同じような形を繰り返していくことによってリーダー、会社が同じリズムで回っていくので計画が立てやすい。リーダーもそのサイクルに合わせて計画的にビジネスプランが構築できる。
 ─ビジネスプランの構築による成果は表れているか。
 売り上げは対前年と比べると好調に推移しているし、新規会員の獲得が非常に伸びている。中堅層の成長が著しく、次世代のリーダーが育っているという実感がある。

(続きは本紙11月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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