ネット通販で成長を狙う事業者にとって、多店舗展開は常とう手段といえる。ただ、店舗を個別に管理していては手間がかかって仕方がない。こうしたニーズに応える一元管理システムが普及している。商品登録や受注管理を一元化することで手間を大幅に削減できる。在庫情報を一元化すれば、売り逃しや空売りを防ぐこともできる。近年は自動化機能が進み、今後は人工知能(AI)が業務効率化だけでなく、顧客満足度向上や新規顧客の獲得まで支援してくれる時代になりそうだ。
■実績豊富な2サービス
Hamee(ハミィ)が提供する「ネクストエンジン」は、有料の一元管理システムの中でトップクラスだ。4月末時点の契約社数は2642社に上る。
「ネクストエンジン」はAPIを開放し、外部のパートナー企業が機能(アプリ)を開発できる環境を用意。機能の拡張性が高い点が強みとなっている。アプリ数は累計約900にも上る。
今後はアプリが「ネクストエンジン」のネーティブな機能であるかのように、シームレスに活用できる環境を構築する。
現在も業務効率化だけでなく、集客などに活用できる機能も提供しているが、利用店舗はより手軽に豊富な機能を使えるようになる。
■掲載企業
・サックスバーホールデングス
・テクストトレーディングカンパニー
(続きは、「日本流通産業新聞」7月20日号で)
《通販イノベーション》第9回「複数店舗の運営管理」編/自動化の先のAI活用も現実味
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