【BtoB通販大手の成長戦略】BtoB通販大手 増収傾向続く/商品拡充、物流強化進む

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 BtoB通販大手の16年度業績がまとまった。アスクルは火災による影響が響いたが増収となり、工具などを販売するMonotaRO(モノタロウ)も2桁成長を維持した。成長を続ける各社が主に取り組むのは、(1)商品の拡充(2)新規顧客の獲得(3)物流強化ーーーの3点。物流倉庫の増設や自社配送の強化、新たなマーケットへの参入やプライベートブランド商品の拡充が進んでいる。これらの施策を進めながらさらなる成長を目指す。

 法人向け通販最大手のアスクルは5月29日、17年5月期の単体売り上げ(速報値)を発表、前期比6.1%増の3060億9900万円となった。今年2月に発生した埼玉県(三芳町)の物流倉庫の火災の影響が響き、日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」事業の売り上げは期初計画を約90億円下回った。配送網の乱れや欠品商品が続いたことから減速したものの、増収は維持した。
 アスクルの通期決算は7月4日に確定、発表される予定。
 成長が著しいのはモノタロウだ。16年12月期の連結売り上げは同21.0%の696億円だった。リスティング広告やSEOを主軸としたマーケティング活動に加え、広い範囲でのテレビCMの放送、取扱品目数の拡充で新規顧客の獲得が順調に進んだ。ダイレクトメールの強化により、既存顧客のリピートも進んだとしている。17年12月期は21.0%増の842億3900万円を目指す。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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