【通販イノベーション】第7回 運営自動化編/便利ツールで戦略立案や商品企画の時間作る/「出荷処理」から「販促業務」まで自動化

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 EC事業者は激しい競争を勝ち抜くために、日々煩雑な業務に追われている。本来は戦略立案や商品企画に注力すべき時間が、業務処理に奪われてしまっている事業者も少なくない。EC事業者の課題を解決するために、運営業務を自動化するサービスが増えている。業務を効率化するだけでなく、業務の精度を高めたり、売り上げ拡大につながる支援まで行うサービスもある。


 多くのEC事業者が業務を効率化するため、一元管理システムを導入している。複数店舗の受注処理や在庫管理、商品登録をまとめて確認できるシステムだ。
 Hamee(ハミィ)が提供する一元管理システム「ネクストエンジン」は、外部システムと連携することにより、業務を自動化するサービスを提供している。
 Webの匠が提供している、複数店舗の商品を自動出荷できるサービス「SHIPPINNO(シッピーノ)」とも連携している。「ネクストエンジン」の利用企業が、アマゾンの物流センターに商品を預けている場合、注文を受けた商品の配送処理やサンクスメール・配送完了メールの送信まで自動化できる。
 いつも.は物流代行サービスを提供しているが、単純に物流業務を請け負うだけでなく、システム環境を整備し、受注から配送、在庫管理などの業務全体を最適化することを目指している。長年、ECコンサルティングを手掛けて培ったノウハウをフルフィルメントの提案に生かしている。


<効率的に販促強化>

 販促に関する業務を削減するサービスも増えている。
 近年はマーケティングオートメーション(MA)と呼ばれるシステムが台頭しており、多くのEC事業者が導入している。MAはユーザーの購買やメルマガへの反応、サイト来訪などの行動データに基づき、販促施策を自動化できる。
 MAは業務効率化というよりは、多くの顧客に最適な販促を可能な限り実現するために導入するケースが多い。ただ、MAで実現できるメールの出し分けや同梱物の出し分けなどの業務を担当者が手作業で行うと、途方もない時間がかかる。効率的に販促の幅を広げることができる点が受けているようだ。


■掲載企業
・ランサーズ
・メディックス
・いつも.
・Webの匠
・クリエイターズネクスト


(続きは、「日本流通産業新聞」11月3日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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