【食品宅配 特集 売上高ランキング】 コロナ禍の反動が顕著に/シニア向けは堅調を維持(2024年2月29日号)

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 本紙が実施した食品宅配企業の売上高調査によると、17社の合計売上高は2351億4200万円だった。前年調査と比較可能な17社で算出した伸び率は6・0%だった。ランキングに掲載した23年9月までの決算期ではコロナ禍による反動が現在ほど大きくはなく、各社の業績は堅調に推移した。コロナが5類に移行して以降は減収に転じる企業が目立ち、業績はコロナ前の水準に戻りつつある。一方で、シニア向けの弁当・総菜宅配は、シニア人口の増加に加え、健康意識の高い一般消費者に受け入れられており、好調な業績を維持している。

 ランキングトップは全国で65のフランチャイズ(FC)店が加盟するヨシケイグループで首位を維持した。24年に入りコロナ前の水準に戻りつつあるとし、27年9月期の創業50周年に向けて3カ年の中期経営計画を推し進める。
 ワタミの23年3月期における「宅食事業」の売上高は過去最高を更新。ミールキットを販売する企業ではコロナ需要から成長が鈍化した。らでぃっしゅぼーやと大地を守る会、阪急キッチンエール関西など、コロナが追い風となった21年からの反動が顕著になっている。
 コロナ禍でも好調を維持したのがシニア向けの宅配。ワタミはコロナ禍の反動が一定あるものの堅調だ。シニアライフクリエイトやシルバーライフなどフランチャイズ(FC)で展開する企業も順調に推移している。
 24年の食品宅配業界は、自社便のスタッフの人件費や燃料費、包装資材の値上げに加え、人材の確保が懸念される。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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