化粧品の受託製造などを手掛けるホシケミカルズ(本社東京都、星野拓社長、(電)03―3254―4491)は、アンチエイジングに役立つ化粧品を続々と開発し、ODM供給している。22年11月から受注を開始した、「サンザシエキス」配合の「薬用育毛ローション」は、確かな効果実感を追求した実力派の商品だ。はやり始めている”お湯シャン”に対応したスカルプフォームも開発している。22年9月には、美白効果をうたえる薬用泥パックのODMの受注も開始した。トレンドを捉えた、同社の実力派のアンチエイジング化粧品に注目が集まりそうだ。
■〈薬用育毛ローション(サンザシ育毛剤)〉効果実感重視の育毛剤
薄毛や髪のボリューム低下に悩む女性が増えている。そんな女性をターゲットに開発されたのが、「薬用育毛ローション(サンザシ育毛剤)」だ。?効果実感?を徹底的に追求した育毛剤だという。
有効成分は「タマサキツヅラフジアルカロイド」「グリチルリチン酸ジカリウム」だ。有効成分に加えて、「サンザシエキス」を10%と、他に無いほど高配合しているのが、同製品の大きな特徴だ。サンザシエキス10%配合試験用製剤により、分け目の地肌面積が縮小したというデータも得ているという。
22年11月から受注を開始した、承認済みの医薬部外品だ。
低アルコール処方で過度な清涼感や刺激も少ないため、女性の育毛には最適だという。
■〈スカルプフォーム〉「お湯シャン」をサポート
お湯だけで洗髪することにより、頭皮や髪へのダメージを最小化する「お湯シャン」が静かなブームとなっている。そんな「お湯シャン」を強力にサポートするアイテムが、同社開発の「スカルプフォーム」だ。22年7月からODMの受注を開始した。
スキンケアなどのリーブオンアイテムに使用される美容液成分100%で構成している。洗浄成分は通常のシャンプーの14分の1に低減しているという。ポンプタイプであるため、洗浄成分は少ないが泡立つとしている。
「頭皮の乾燥を軽減する」というコンセプトの製品。「洗いすぎを防ぐ」という「お湯シャン」の考え方を踏襲しながらも、最低限の成分で汚れを落とす。
開発に当たっては、少量の洗浄成分で汚れを落とす特許技術が活用されたという。
「お湯シャンは気になるけれど、お湯だけだとちょっと心配…」という人にはもってこいのアイテムといえそうだ。
■〈薬用ブライトアップクレイマスク〉美白の薬用泥パック
「洗い流すクレイ(泥)パック」でありながら、薬用化粧品としての確かな美白効果を備えている─。そんなユニークな商品性が注目されているのが、同社が開発した「薬用ブライトアップクレイマスク」だ。ODMの受注を9月に開始した。
有効成分は「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸ジカリウム」だ。
トラネキサム酸などの美白有効成分により、メラニンの生成を抑制してシミ・そばかすを防ぐ。一方で、パックを洗い流すことにより、メラニンを含む古い角質を取り除く、物理的な作用も得られるという。
メラニンと角質に対して、未来と現在の両方から同時にアプローチできるのが特徴だ。同社では「未来・現在の2次元のアプローチ」が可能になる化粧品だとしている。
乾燥・加齢くすみケア成分を配合しており、多方面からくすみ因子にアプローチすることができる。
■〈角質ケアボディウォッシュ〉泡で優しくピーリング
”素肌美の健康”を求めるトレンドに合致する角質ケアアイテムとして、同社では22年9月、「角質ケアボディウォッシュ」の提案を開始した。
ピーリングで角質をケアしたいが、「痛いのでは」「こわい」と二の足を踏む人は少なくない。そんな人々のニーズに即応するアイテムだ。
同アイテムは、スクラブ無配合。泡の力で優しく角質をケアする「ボディ用ピーリングソープ」だ。泡タイプの角質ケアは市場でも珍しく、差別化に貢献しそうだ。
角質除去をサポートする成分としてフルーツ酸とも呼ばれる「AHA」を配合。従来のスクラブによる角質ケアのように物理的な刺激や摩擦で肌を傷つけることなく、古い角質を優しく取り除くという。
■〈ソフトフォーカスセラム〉すりガラスで肌をベール
「すりガラス」のようなベールで肌悩みをぼやかすノーカラー(透明)ファンデ風スキンケアが、「ソフトフォーカスセラム」だ。22年6月からODMの受注を開始した。
色で隠すのではなく、光の反射を利用して目立たなくする。赤みやシワが自然に整うという。
「スキンケア以上、メイクアップ未満の新習慣」として受け入れられており、メンズコスメの導入品としても好評だという。
テクニック不要で、肌の見た目をさっと整え、メークをしていないのに健康的な肌という第一印象をつくれる点が、需要にマッチしたという。クレンジングで落とす必要がない点なども時短を求める男性の心を捉えるポイントだという。
マスクや襟元、ハンカチなどに色がつかない点も、メンズ向けとして適している。
■〈日本製クッションファンデーション〉ニーズ高まる国産品
同社では、2015年のリリース以来、「日本製クッションファンデーション」の受注実績を着実に重ねている。
クッションファンデーションはここ数年、メーキャップのトレンドの中心であり続けている。
コロナによるマスク生活でベースメイクを選ぶ基準は大きく変化したが、再び「メークを楽しみたい!」という前向きな消費者心理に対して、手軽かつ従来のファンデほど厚塗りになりすぎない「素肌キレイ」のトレンドを再現できる点が好評だという。メークとスキンケアのハイブリッドなアイテムとして、再度ニーズが高まってきているようだ。
クッションファンデーションというと、これまで韓国製が市場シェアの多くを占めていた。国際情勢が変化する中、日本製に注目が集まりつつあるという。
最低ロット5000個~という小ロット生産に対応できるのも同社の特徴。オリジナル配合も可能だ。
【アンチエイジング】 〈注目OEM企業〉ホシケミカルズ 実力派のアンチエイジング化粧品を続々開発(2022年1月1日新年特大号)
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