【水宅配業界地図 2022】 異業種参入が加速市場を広げるPW (2022年1月13日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 21年の宅配水市場は、コロナ禍の在宅需要の高まりが影響し、市場全体で活況が続いた。20年には、顧客一人当たりのボトルの消費量が業界平均で約5%増加していた。21年は、各社によってばらつきがあるものの、概ね前年同様の好調な売り上げを維持できたようだ。顧客件数においては、業界最大手のプレミアムウォーター(PW)が21年9月末時点で136万件となった。新規顧客を1年間で23万件開拓するなど、市場の拡大をけん引している。業界2番手のナックや富士山の銘水といった企業も、主力のウォーターサーバーに加えて、浄水型サーバーや次亜塩素酸噴霧器、炭酸水サーバーなど、副商材をきっかけとする形で、新規開拓を進めている。こうした市場の拡大を背景に、宅配水市場では異業種からの参入も相次いでいる。21年12月には、東京電力系の投資ファンドが、業界4番手のコスモライフを買収すると発表。家電量販店大手のビックカメラも、子会社を通じて22年に宅配水事業を開始するとしている。市場が拡大する中で、各社は共通して、「SDGsへの貢献」を訴えている。安心できるブランドであることをPRし、顧客満足度と継続率を高めたいという狙いがあるようだ。

(続きは、「日本流通産業新聞」1月13日号で)

■掲載記事
・プレミアムウォーターホールディングス 萩尾陽平社長/「顧客数ナンバーワン」でアライアンスも進む
・富士山の銘水 粟井英朗社長/天然水のD2Cで売上高400億へ
・ナック クリクラビジネスカンパニー カンパニー代表 小磯雄一郎取締役専務執行役員/炭酸水サーバー好調、多角的な商品展開
・アクアクララ 赤津裕次郎社長/SDGsが追い風、宅配ロッカーの新事業も
・ウォーターネット 馬場井正二郎取締役営業本部長/社会貢献で顧客満足度を高める
・日本宅配水&サーバー協会 石間尚雄代表理事/市場は拡大、課題は「解約と付加価値」
・大丸エナウィン 執行役員 アクア事業本部長兼アクア推進部長 永田正人氏/メンテナンスの訪問提案が付加価値に
・〈水宅配企業のSDGs〉「脱プラ」「雇用創出」で貢献

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ