20年の水宅配市場は、コロナ禍でプラスとマイナスの両方の影響を受けた。自宅待機やテレワークによる在宅需要の高まりで、顧客一件当たりの水ボトルの消費量が増え、顧客単価は上昇した。一方で、商業施設での催事提案で新規顧客を獲得してきた水宅配企業にとっては、来店客減少のダメージが大きかった。コロナの影響で、20年3月以降、商業施設への客足が鈍った。催事提案による顧客の獲得が一時的に従来比で30%減少したという企業もあった。各社は、催事提案に並行して、ドア・ツー・ドアの訪販やテレマーケティング(テレアポ訪販)を行ったり、ウェブ広告の展開を開始したりして、新規顧客獲得に知恵を絞った。各社が新規獲得に苦しむ中、業界最大手のプレミアムウォーターホールディングス(プレミアムウォーターHD)は、20年9月末時点で、保有契約件数が113万件を超えるなど好調を維持。業界全体の成長をけん引した。
(続きは、「日本流通産業新聞」1月14日号で)
■掲載記事
・〈インタビュー〉プレミアムウォーターホールディングス 萩尾陽平社長/現場の提案力で保有契約件数113万件超
・ ナック(クリクラ)/炭酸水サーバーを提供へ/携帯版次亜塩素酸水もヒット
・富士山の銘水/コーヒー一体型が大人気/ウェブ中心に顧客3万件純増見込み
・ウォーターネット/コロナ禍で社会貢献推進/サーバーや衛生水を無償で提供
・大丸エナウィン/大阪・G20でもサーバーが採用/ツーウェイのSDGs貢献をPR
・〈記者の目〉社会貢献が差別化のポイント
【水宅配業界地図 2021】 在宅需要で水消費量増、PWの独走続く/きらめく機能性サーバーとSDGs貢献
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