ヒト幹細胞培養液化粧品「ルビーセル」シリーズを主軸に展開する、アフロゾーンジャパン(本社東京都、金勉公社長)の業績が好調だ。コロナ禍でも好調な業績を後押しするのが、本社や会員が運営するサロンの積極的な活用だ。製品体験のほか、セミナーをSNSでライブ配信している。
アフロゾーンジャパンがリクルートの軸に据えるのが噴射式の美容機器「ルビーセル エアブラシ・システム」。美容液「ルビーセル インテンシブ4Uセラム」を充填し、肌に直接噴射するもの。コロナ禍でも肌に触れることなく製品が訴求できる。
これを体験できるサロンを本社と大阪に設置している。本社サロンは予約すれば自由に利用できる。コロナ禍で本社主催のセミナーを一時中断している中で、リーダー主催のセミナーは本社サロンでのライブ配信のほか、リーダーが運営するサロンで製品体験を軸とした活動を通じて組織を広げている
サロンを運営する会員は、ネイルサロンや美容室、エステ店、整体など、美と健康に携わる人が目立つ。「本業との親和性の高い新たな事業の一つとして加える人が多い」(金社長)と話す。
「エメラルド」以上のタイトルを持つ会員がサロンなどで主催する製品体験セミナーは、事前申請があれば本社から美容液の無償でサンプルとして提供したり、地方でのセミナーの会場費を負担している。ただ、リーダーの多くは体験用に美容機器を複数所有しているため、美容機器の貸し出し機会は減少傾向にあるという。
■地域でサロンを積極活用
トップリーダーの一人である茂山愛DDM(ダブルダイヤモンド)は、本社が設置するサロンや自ら経営するサロンを積極的に活用している。コロナ禍をきっかけにサロンなどに多数の会員を集めるセミナーの開催が難しくなり、サロンで開催するセミナーをインスタグラムやZoomによるライブ配信に活路を切り替えた。
実際に開催してみると、これまで仕事や子育てを理由に参加できなかった人も参加ができるようになったり、セミナーでは顔を会わせる機会がなかった人とSNSで接点を持つことができたなど利点の多いことに気が付いたという。
3月から始めたインスタグラムによるライブ配信では、非会員に対象を広げ、製品の特徴や使い方を中心に発信を始めたところ大きな反響があったという。茂山さんは「毎日継続して配信することで、ルビーセルへの信頼が高まった。ライブ配信やSNSを積極的に活用すれば家庭の主婦でもネットワークを広げることができる。コロナ禍をチャンスと捉えて組織を広げていきたい」と話している。
【 NBサロン】 アフロゾーンジャパン/サロンでの製品体験が強み/サロンでライブ配信が奏功
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