日本流通産業新聞社は10月、電話応対業務を受託するコールセンター企業の売上高を集計した「第27回コールセンター売上高調査(2019年度)」をまとめた。ランキングに掲載した33社の合計売上高は1兆1776億1300万円となり、前年実績と比較可能な20社で算出した実質伸び率は7.9%増だった。実質伸び率は前年調査と比べると3.2ポイント増となった。93年の調査開始以降、売上高は増加し続けており市場規模は拡大している。
■上位企業の増収目立つ
売上高1000億円以上の上位4社がいずれも増収を達成するなど、ランキング上位を中心に売上高を伸ばした事業者が目立った。
1位のトランスコスモスは、国内外でのサービス受注が堅調に増加した。2位のりらいあコミュニケーションズは、既存事業の拡大と、金融・公益向けの大型スポット業務の受注増加が2桁増収につながった。
3位のベルシステム24ホールディングス(HD)も、消費増税やキャッシュレス決済関連のスポット業務の増加が増収をけん引した。
大手事業者各社では、消費増税やキャッシュレスなどに対する、スポット業務の受注が増収につながっている。
20年度においても、コロナ禍を受けての各自治体の対応窓口など、対面窓口の代替としての受注が増えているという。「新しい生活様式」のもと、こうした需要は今後、より伸びていくことが予測される。
(続きは、「日本流通産業新聞」」10月29日号で)
【第27回 コールセンター売上高調査】 伸び率7.9%増/合計売上高は1兆1776億円
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