三菱商事は、シェアリング倉庫サービス「WareX(ウェアエックス)」の提供を機に、物流の見える化を目指してDXを推進している。
ウェアエックスは21年5月に開始。全国に点在する倉庫を可視化して空き倉庫が見つけられるサービスで、「これまで見つけにくかった倉庫なども掲載されているため、荷主と倉庫の双方にメリットがある」(同社)。荷物を預けた分だけの従量課金で利用できる仕組みを採用している。
同サービスは、業界を問わずに利用できる一方、需要が高まっている通販やEC業界などでも利用できる。サービスを開始して以降、倉庫の掲載数や問い合わせが増えている。「倉庫の掲載数は非開示だが、数は多くなってきた」(同)とし、今後もサービス面の強化に取り組んでいく。
11月には、倉庫検索機能をアップデートした。検索時には、距離順による検索だけでなく、価格順で並び替えをできるようにした。複数の倉庫に対して一括で問い合わせできるほか、パレットやカゴ車に加えて、ケースや段ボールなども選択できるようにした。
システムの利用料などは無償で、成約となった際に、同社にマージンが入る形となっている。「倉庫を探す荷主と空き倉庫のマッチング率を引き続き向上させていく」(同)としている。
三菱商事/シェアリング倉庫を強化/サービス機にDX推進(2021年12月9日・16日合併号)
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