【通販・通教・EC 2020年度 売上高ランキング〈トップ509〉】 〈上位509社売上高調査〉 コロナ禍の需要を反映/家電、インテリア、食品の増収が顕著(2021年8月5日・12日夏季特大号)

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 日本流通産業新聞が集計した「通信販売・通信教育売上高調査〈夏季〉」によると、上位509社の合計売上高は10兆2146億1200万円だった。今回のランキングはコロナ禍の消費トレンドを反映したものとなっている。1位のアマゾン(日本事業)は、ECモールも展開しており、新規ユーザーの獲得、リピート購入者の拡大により、さらに成長が加速している。巣ごもり需要拡大の恩恵を受けた家電やインテリア、食品関連の企業は大幅な増収が目立っている。BtoBやファッション、健康食品関連の企業の中には減収に陥るケースもあった。(3~9面に関連記事)

 1位のアマゾン(日本事業)の売上高は、米アマゾン・ドットコムの20年12月期における日本事業の売上高204億6100万ドルに対して、20年の平均為替レート(1ドル=105.82円)で円換算して掲載した。マーケットプレイス出品手数料や、有料会員サービスの年会費、各種ウェブサービスの売上高を含んでいる。
 「Amazon」や「楽天市場」などのECモールは、コロナ禍で新規ユーザーの獲得に成功した。楽天グループの20年12月期における国内EC流通総額は、前期比19.9%増の4兆5000億円だった。「楽天市場」のみの流通総額は開示していないが、おそらく同30~40%の増加になっているだろう。
 巣ごもりが続く中、初めてECを利用するユーザーや、久しぶりにECを利用するユーザーの多くが、ECモールを利用している。


■おうち消費の拡大が顕著

 商材別では「おうち時間」を充実させる商品の購入が加速した。
 家電の売上高ではヨドバシカメラが同60.3%増、ビックカメラは同37.0%増、上新電機は同25.5%増、ストリームは同25.4%増と高い伸びを示している。
 特別定額給付金の支給なども高額商品の購入を後押しし、大型家電や美容家電など単価の高い商品の購入が促進した。
 インテリア関連企業の売り上げも伸びている。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月5日・12日夏季特大号で)

■掲載記事
・【成長企業分析】 〈ストリーム〉通販売上高25.4%増/テレワーク需要の商機つかむ
・【業界予測 〈家電〉】 拡大から定着の1年に
・【ヒット商品】 popln〈「poplnAladdin」シリーズ〉/累計12万台超を販売/シリーズ展開強化、巣ごもりで急伸
・【成長企業分析】 〈ジュン〉EC化率は30%突破/EC基盤刷新、リアルとの連携強化
・【ヒット商品】 クロスプラス〈「パステルマスク」〉/1年強で9500万枚販売/開発スピードや販促が奏功
・【業界予測 〈ファッション〉】 スタッフコンテンツ獲得競争に懸念
・【成長企業分析】 〈ビタブリッドジャパン〉LTVが1.4倍に/ダイエットサプリがヒットし刷新
・【ヒット商品】 キリンホールディングス〈「iMUSEサプリメント」〉/届け出受理で人気に火/半年で定期顧客5万人増
・【ヒット商品】 ファンケル〈「内脂サポート」〉/売上高は約60億円/今年9月、リニューアル発売
・【業界予測 〈健康食品〉】 次の「免疫」待たれる
・【成長企業分析】 〈ソーシャルテック〉マウスウォッシュのシェア拡大/前期比13%増の2桁成長
・【ヒット商品】 ファーマフーズ〈「ニューモ育毛剤」〉/累計販売本数700万本を突破/大ヒットが爆発的成長の原動力
・【業界予測 〈化粧品〉】 競合激化で顧客引上げ策が活発に
・【成長企業分析】 〈青山商事〉通販売上高56.7%増/ECを主体とした商品展開も
・【業界予測 〈食品〉】 需要は今後も継続
・【ヒット商品】 味源〈「次世代チップスシリーズ」〉/累計販売数400万個に/メディア露出で爆増
・【成長企業分析】 〈アクシージア〉中国越境好調で30%増収/利益を確保し確実に成長
・【業界予測 〈インテリア〉】 戦略的な突破口が必須
・【ヒット商品】 協和〈「ヒト幹細胞培養エキス原液」〉/1年半で31万本販売/美容トレンドの高まりが後押し
・【ヒット商品】 プライムダイレクト〈「スピードヒート」〉/15秒で背面が発熱/バッテリー式の温熱ベスト
・【ヒット商品】 アックスヤマザキ〈「子育てにちょうどいいミシン」〉/販売数5万台のヒット/スマホ見ながら手作りの機能
・【ヒット商品】 小島屋〈「素焼きミックスナッツ」〉/通販利用増え10万袋販売/コロナ禍の健康意識向上受け
・【業界予測 〈BtoB〉】 顧客満足の追求がポイント

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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