大阪府警/EC事業の社長逮捕/衣料品のデザイン模倣で

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ジオの子会社アートデコが運営する「グレイル」のトップページ

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大阪府警は6月30日、衣料品の企画販売を行うGio(ジオ、本社大阪府)の社長、塚原大輝容疑者を不正競争防止法違反(商品形態模倣)の容疑で逮捕した。ジオは人気ブランド「スナイデル」などのデザインを模倣した商品を、子会社が運営するECサイトなどで販売していた疑い。
 「スナイデル」を展開するマッシュスタイルラボは同日、コメントを発表。模倣品の販売は不正競争防止法に違反するとし、ジオらに対し商品の販売停止を再三申し入れてきた。しかし、ジオらは販売を継続していたという。
 このため、ジオと子会社のアートデコおよび両社の代表を、かねてから刑事告訴していたことを明らかにした。
 ジオの子会社で、ファッション通販サイト「GRL(グレイル)」を運営するアートデコの酒井健司代表は7月1日、サイト上にコメントを発表した。
 塚原容疑者の逮捕について「事実関係を確認中」とし、事実確認が明確になるまで、「楽天市場」「DeNAショッピング」での販売は停止することを明らかにした。ただ「グレイル」での販売については、対象となっている商品は現在取り扱っていないため「販売上問題がないと判断」、販売を継続しているという。
 ジオはファッションECの中でも成長企業とみられており、14年8月期の売上高は前期比50%増の69億円を計上していた。塚原容疑者が逮捕される前日の6月29日、本紙がジオに対して増収要因を聞いたところ、「流行となる商品を増やして販売しているため」(経理管理部)などと説明していた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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