ニューエイジ・ビバレッジコーポレーション/アリックスを買収へ/モリンダ、アリックス、ゼンノアが系列企業に

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 モリンダジャパン(本社東京都)の親会社であるニューエイジ・ビバレッジコーポレーション(以下ニューエイジ、本社米国コロラド州)は7月20日、ARIX(アリックス、本社米国ユタ州)を買収し、ゼンノア(本社米国ユタ州)などネットワークビジネス(NB)企業5社を経営統合すると発表した。日本では今後も、3社は独立して事業を展開する予定で、製品および報酬プランの変更はない。
 ニューエイジは、アリックス以外に、ゼンノア、リム、マヴィー、シャネンの4社を統合する。合併後の新会社の最高経営責任者(CEO)には、ニューエイジのCEOであるブレント・ウィリス氏が就任する。
 ウィリス氏は、「これらの企業が一つの共同体になることで、強力なグローバル企業が誕生する。経営統合により、80%以上の製品をオンラインで注文できるようにし、その製品が75カ国以上の消費者に直接届くようにできる」とコメントしている。
 今回の統合で、アリックスのフレッド・クーパーCEOが、ニューエイジの取締役会に加わる。クーパーCEOは、「業界初のオムニチャネル企業を創出し、業界を震撼させることができると確信している」とした。
 モリンダジャパンによると、モリンダジャパン、アリックス・ジャパン、ゼンノアジャパンは今後も、独立して事業を展開する予定だ。管理部門の一部はまとめて行う計画もあるという。製品と報酬プランも特に変更の予定はなく、7月21日時点では新しい会社の製品は購入できないという。
 モリンダジャパンが21日に会員を対象に行ったオンライン会議の中で黄木信会長は、「ゼンノアとの過去4年間の競合関係がこれで終わる。結果を出すリーダーこそ強いリーダーであり、それによって米国は日本に予算を付けるだろう」と激励した。
 アリックス・ジャパン(本社東京都)の宮城邦夫GMは今後について、「現時点では、別々のNB企業として運営を継続していく」とコメントした。
 一方、ゼンノアジャパン(本社東京都)は7月21日に、ホームページ上に掲載した「ニューエイジ・ビバレッジコーポレーションとの合併の報告」の中で「日本市場の6社を統括する代表に、当社の社長であるジョセフ・ワズワースが就任する」としていた。(現在はこのくだりが削除されている)
 この人事についてモリンダジャパンに確認すると「新体制と人事についての正式発表が、ニューエイジ本社からあるまではお答えできない」と回答した。
 ニューエイジは統合によって(1)予測売上高が530億円を超え、規模と収益性の大幅向上(2)世界75以上の市場への拡大(3)製品の80%以上のオンラインでの受注と直接配送(4)プラットフォームへの主要な新製品の追加─をメリットとして強調している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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