コープデリ生活協同組合連合会 20年3月期/宅配事業が0.3%増収に/5つの生協で前年越え

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 関東甲信越の七つの地域生協が加盟する、コープデリ生活協同組合連合会(本部埼玉県、土屋敏夫理事長)の20年3月期における宅配事業の売上高(供給高)は、前期比0.3%増の4006億9000万円だった。群馬、茨城、長野、新潟、栃木の各生協が前年実績を上回った。
 新型コロナウイルスの影響については、3月は2週に渡って宅配事業で過去最高となる受注があり、出荷キャパシティーの上限を超えた。集品センターでは配達機材の調達ができず、常温品の欠品が相次いだ。
 新規組合員の加入については、ウェブによる申し込みを強化し、同3.1%増の2万7236人と好調だった。
 商品では、ミールキットの新たなカテゴリーとして「World Dish(ワールドディッシュ)」や、賞味期限を長くした「プラス1day」の販売を始めた。カタログチラシのリニューアルを図り、ミールキットから冷凍食品までのページで献立をイメージできるように改善した。
 注文サイトも改修。レシピ機能を充実させたほか、商品検索機能の改善を進めた。スマホやスマートスピーカーに話しかけて注文ができる「eフレンズ音声注文」を19年7月に開始。延べ2882人が利用したという。
 電話注文の受電率の向上を図るため、「自動音声電話注文サービス」を19年10月に開始。電話注文の約10%が自動音声で対応できるようになったという。
 21年3月期における宅配事業の売上高は同0.3%減の3993億円を計画する。「デイリーコープ」では、エネルギー塩分調整食の販売エリア拡大やセットメニューを増やす。
 営業支援システムを導入し、営業職員の業務効率改善と配達品質の向上を目指す考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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