シルバーライフ／冷凍庫貸し出しサービスが好調／「巣ごもり需要」を取り込み

　シルバーライフが３月から開始した、冷凍弁当「まごころケア食」を保管する冷凍庫を、注文者に無料で貸し出すサービスが好調だ。新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす「巣ごもり消費」のニーズを取り込み、当初想定した冷凍庫の貸し出し個数は約３週間で達したという。
　４月１日～１３日までの注文者数は６７件。子どもを持つ４０～５０代の注文が最も多かったという。自宅にいる時間が長いことに加え、外出の自粛で、まとめ買いの需要に対応したことが寄与した。「受注が想定を上回り、準備していた冷凍庫の在庫が底を尽きかけたが、急ぎ手配し、継続させている」（管理部）と話す。
　シルバーライフでは、自社で製造・販売する冷凍弁当「まごころケア食」の新たな販売チャネルとして、１９年６月から自社ＥＣサイトでの販売を開始。定期購入商品は、１食あたりの単価が安いことから人気が高いという。
　その一方で、定期購入した場合、冷凍弁当がまとまった数量で届くため、自宅での保存場所がないという声も多かった。無料で冷凍庫を貸し出すことで利用者の利便性を高める。