楽天モバイル/300万人は1年無料/2年目以降は月額2980円

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三木谷社長はグループサービスとのシナジーも強調

三木谷社長はグループサービスとのシナジーも強調

 楽天モバイルは3月3日、携帯電話(MNO)サービスを4月8日から本格始動すると発表した。料金プランは一つのみで、300万人には1年間無料、2年目以降は月額2980円で提供する。楽天の回線エリアはデータが使い放題で、通話アプリを使用すれば通話料金もかからない。競争力のある価格で一気に利用者を獲得したい考えだ。
 楽天は主要キャリアでは唯一、単一の料金プランを提供する。プランの名称は「UN―LIMIT(アンリミット)」。300万人以上の申し込みがあった場合の料金プランは発表はしていない。契約時の事務手数料は3300円かかるが、ネット申し込みで通話アプリ「Rakuten Link(ラクテンリンク)」を利用したユーザーには全額分をポイントで還元する。
 楽天の自前の回線エリアである東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫などの一部地域ではデータが使い放題となる。KDDIの回線を使うローミングエリアでは2ギガバイト(GB)まで使い放題で、1GBを500円で追加できる。海外66カ国でも2GBまでデータ使い放題とする。
 基地局は3月末で3432カ所の基地局を設置する計画だったが、現在のペースでは4400カ所建設できる見込みだ。2月時点で3490カ所を建設している。1年後には全国47都道府県に基地局を設置する見込みだという。
 通信の民主化をうたい、SIMロックや最低利用期間はなく、契約解除料は一切かからないとアピールする。
 楽天の三木谷浩史社長は、「これらのサービスを含めて『Rakuten BIGBANG(ラクテンビッグバン)』と言っている。われわれはノーガード戦法で戦う」と意気込む。
 三木谷社長は、「楽天モバイルのユーザーには楽天グループのサービスも簡単に利用できるようにする」と、グループのサービスとのシナジーも強調する。「楽天モバイル」のユーザーには「楽天市場」のスーパーポイントアッププログラム(SPU)でポイント付与率を1%分追加する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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