一蔵 19年4―12月期/大規模展示会が好調/和装事業は9.5%増に

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 一蔵の19年4―12月期(第3四半期)における和装事業の売上高は、展示会販売が奏功し、振袖受注が増えたことで前年同期比9.5%増の101億5400万円になった。
 和装事業では、ウェブコミュニティやインフルエンサー、SNSを活用したマーケティングやプロモーションで、若年層を開拓。17~20歳の女性向けウェブコミュニティ「SAKURA学園」の会員を、19年12月末時点で3万3774人を獲得したほか、一蔵が運営する「学祭・サークル応援NAVI」の会員にメルマガを配信して訴求した。
 展示会販売では、予算規模が2000万円以上の大規模催事を前年よりも多く開催し、開催回数よりも内容を充実させる施策が奏功。子会社の京都きもの学院(本社大阪府)とのシナジー効果を発揮させるために、一蔵との合同催事販売を強化。オリジナルブランドのPB商品の受注実績は前年同期比9%増で推移した。
 和装事業のセグメント別業績は、振袖や呉服の「販売」が前年同期比13.4%増の54億4300万円、「レンタル」は同3.7%増の13億6100万円、「加工」が同8.3%増の11億4100万円、「写真」は同4.9%増の17億1600万円、「その他」が同4.4%増の4億9100万円だった。
 営業利益は、積極的な広告宣伝により、販管費が増加したことで減益決算となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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