大地を守る会・らでぃっしゅぼーや 19年4―12月期/1人当たりの購入単価上昇/大地、会員数が下げ止まる見通し

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 オイシックス・ラ・大地はこのほど、グループ傘下のらでぃっしゅぼーやと、大地を守る会の19年4―12月期(第3四半期)業績を公表した。
 大地を守る会の売上高は前年同期比6%減の79億3000万円、営業利益は同9%減の13億9000万円だった。会員数は、同13.3%減の3万7257人となったが、減少幅は縮小し、下期中にはほぼ下げ止まる見通しだという。
 会員1人当たりの月間購入金額は同8.4%増の2万3679円。第4四半期以降は、「からだ喜ぶ・大地の野菜おかずセット」(レシピ付きセット・副菜2品×5日間分)を対象に定期会員の拡大に向けた実験を開始した。
 また、頒布会形式のサブスクコース「たべごよみ」の商品ラインアップを大幅に見直した。約4分の1のコースに改編したことで、既存会員の購買意欲を喚起し、リニューアル前と比べて20%増収した。
 らでぃっしゅぼーやの売上高は同11%減の114億1000万円、営業利益は同17%減の20億円となった。購入頻度や購入単価が低い「赤字会員」を戦略的に減らす取り組みについては終了。サービスレベルの引き上げを優先して、新規会員獲得を抑制し、会員数は同11.4%減の5万8655人だった。会員1人当たりの月間購入金額は同5.5%増の2万28円。
 お試しセットの荷姿や食味の改善を推し進めたことで関連のクレームが約8割減少。また、新規ユーザーの定期便転換後の解約率も約6割減少した。
 野菜を詰め込んだ定期便のBOX「ぱれっと」について、他のコースに比べ購入頻度は高く、「無駄なく使い切りたい」という顧客ニーズにマッチしており、他のコースが月平均2.2回なのに対して、「アレンジぱれっと」は同3回に約4割上昇した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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