「クリティア」のブランド名で水宅配事業を展開しているウォーターダイレクトは4月24日、デザイン性や安全性を高めた新型ウォーターサーバーを発売する。新商品は従来の無料レンタルではなく売り切り商品。3年間の分割払いで契約すると宅配水に割引価格を適用する新たなビジネスモデルを構築した。主力商品の一つに位置付け、催事やネット通販で家庭やオフィスに販売する。
家電メーカーと提携
新たに発売するウォーターサーバーの商品名は「cado×CLYTIAウォーターサーバー」。デザイン性に優れた生活家電ブランド「cado(カドー)」を展開するカドー(本社東京都、古賀宣行社長)と共同開発した。
デザイン性と機能性を両立しているのが特徴だ。合計4段階で温度調整できるほか、再加熱機能や消費電力を約20%削減できるエコモードも搭載している。宅配水をサーバーの下部に設置するタイプのため、女性や高齢者にとってボトル交換の負担も少ない。
子どものやけどを防止するため、温水ボタンを3秒間押し続けないと熱湯が出ないようにしたほか、全ての操作を無効にするチャイルドロックボタンも実装した。
ウォーターサーバーのタンク内の水は外気と触れにくいため衛生的。熱湯をサーバー内部で循環させ加熱殺菌するシステムも搭載している。
サーバーの価格は税込4万6656円。一括払いのほか、分割払いは12回、24回、36回の3種類に設定した。
消費者は3年契約を結ぶと宅配水の価格が1本当たり300円安くなる。一般的な家庭の消費量で計算すると、3年間の割引総額でサーバーの料金は実質、70~80%割り引きになる。
「携帯電話の販売方式を意識して設計した」(ウォーターダイレクト・伊久間努社長)と言う。
同社はこれまで一部の商品を除きサーバーを無料でレンタルしてきた。サーバーを有料にすることで開発費用の一部を回収できる上、3年契約を推奨すれば宅配水の解約率低下にもつながる。
(続きは本紙4月16日号で)
ウォーターダイレクト/割賦販売を開始/3年契約で宅配水を割引
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。