高島屋の通販を担うクロスメディア事業と、J.フロントリテイリングの通販子会社JFRオンラインの15年2月期の通期売上高は、それぞれ減収となった。通販カタログ事業をメーンに展開するJFRオンラインは2桁の減収だった。高島屋も通販カタログによる売り上げは減少したものの、EC売り上げは前期比で20%程度拡大したという。
EC売上は20%増
高島屋の15年2月期におけるクロスメディア事業の売上高は前期比9・7%減の161億8300万円だった。店舗在庫の販売も含めた通販全体の売上高は同4・0%減の214億1100万円だった。
14年3―8月(上期)において通販カタログの部数を削減し、利益確保に努めたことなどが主な減収要因だという。消費増税の反動も減収要因になった。
一方、高島屋グループ全体のEC売上高は前期より2割以上拡大し、100億円に達した。中元や歳暮、母の日などイベントに合わせた販売企画が好調に推移しているという。クロスメディア事業部の16年2月期売上高は、前期比12・9%増の182億7000万円を予想している。グループ全体における16年2月期のEC売上高は同20%増の120億円を目標としている。
(続きは本紙4月16日号で)
高島屋、JFRオンライン/通期売上ともに減収/通販カタログの苦戦響く
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