〈らでぃっしゅぼーやと大地を守る会〉 食品宅配、減収減益/会員数の減少が影響も

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 オイシックス・ラ・大地傘下で、食品宅配事業のらでぃっしゅぼーやと大地を守る会の19年4―6月期(第1四半期)における売上高ともに減収減益だった。
 食品宅配「大地を守る会」の売上高は、前年同期比6.6%減の25億8000万円、営業利益は同5.7%減の3億6900万円だった。会員数は同12.6%減の3万8571人だったが、会員1人当たりの月間購入金額(ARPU)は同5.5%増の2万1232円に増えた。
 LTVを向上させるサービスを設計。集客は低LTVチャネルを抑制したため、会員数は減少した。一方で、新規会員の定期契約コースの利用促進が進み、入会後の定着率が向上。購入頻度と購入単価が上昇した。
 商品開発では、「ちゃんとした食生活」をコンセプトに据えた「まいにち野菜おかずセット」や「手軽に本格おさかな」シリーズを増やした。
 食品宅配「らでぃっしゅぼーや」の売上高は同35.1%減の37億7000万円、営業利益は同33.2%減の6億8000万円だった。会員数は同17.9%減の6万1507人、ARPUは同5.9%増の1万8301円だった。
 「料理が楽しくなる食料品店」をコンセプトに据え、サービスの開発や料理教室の講師をアンバサダーにして、食材を使いながらサービスの紹介を行う手法で接点を確保した。既存会員の収益構造の改善と新規会員の抑制によって会員数は減少。赤字ユーザーが減少したことで、購買単価は上昇した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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