【訪販実施企業 2018年度 売上高ランキング】 255社合計は1兆7727億円/上位100社の成長率は10.4%プラスに

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 本紙はこのほど、訪問販売を実施している企業を対象にした売上高調査を実施した。ランキング化した255社の合計売上高は1兆7727億600万円。前年調査の上位100社の合計売上高と、今回調査の上位100社(算出方法を変更した1社を除く)の合計売上高を比較すると10.4%のプラス成長となった。

■猛暑・災害が諸刃の剣に

 255社の内、増収となった企業は69社、減収となった企業は33社だった。
 上位企業で増収となったのは、ポーラ、サニックス、プレミアムウォーターホールディングス、ノエビア、マルコ、シニアライフクリエイト、日本トリムなどだった。
 上位企業で最大の成長を記録したのは、ウォーターサーバーの水宅配事業を展開するプレミアムウォーターの親会社であるプレミアムウォーターホールディングス。2年連続で30%以上の増収を達成した。1000人以上の営業マンが全国の家電量販店などと提携しつつ、催事販売のスタイルで急速に顧客を獲得している。
 業界最大手のポーラでは、17年1月に発売したシワ改善の薬用化粧品の新規顧客獲得が引き続き進んだ。一方で、18年はポーラにとって、中国インバウンドの影響を受けた1年だった。18年夏季に発生した西日本豪雨や大阪北部地震の影響で、関西地区を中心にインバウンド売り上げが減少した。
 シロアリ駆除のアサンテや太陽光訪販各社では、夏の猛暑が訪問営業や施工に影響を与えた。アサンテでは、あまりの暑さに営業マンに営業を控えるよう指示。大雨の日に営業ができなかったりしたこともあったという。
 ただ、猛暑や災害がリフォーム需要を喚起する側面もあった。シロアリ駆除や太陽光発電、リフォームの訪販企業は軒並み増収を記録した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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