食品の機能性表示制度がいよいよ4月1日に解禁となる。(公社)日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都、佐々木迅会長)は3月24日、都内で新制度の「前夜祭」を開催。消費者庁からは食品表示企画課の塩澤信良食品調査官が登壇し、「『免疫』の機能性表示は、エビデンスと結びついた内容であれば可能」と話した。『抗酸化』についても一定の考え方を示した。
塩澤氏は同会で、新制度のガイドライン案の解説を行ったほか、JADMAサプリメント部会との対談も行った。塩澤氏は対談の中で、ガイドライン案で示された『免疫』に関する記載に関して言及した。
「免疫ということがそもそもダメとは言っていない。何が重要かと言うと、評価指標と表示が適切にリンクしているかどうかということだ。ガイドライン案の表示できない表現例は、あくまでその最たる例として『免疫』を持ってきているだけだ」と説明した。
さらに「抗酸化」の扱いについても説明。「(『抗酸化』の機能性表示は)科学的見地からすると難しいと考えている。人体において抗酸化することが健康の維持・増進にどう寄与するのかを科学的に説明するのが難しいように思うからだ」とした。「ただ、できないということではない。健康の維持・増進に資するということを、科学的根拠をもって説明できれば機能性表示もできるのではないか」(同)とも付け加えた。
(続きは本紙3月26日号で)
〈機能性表示食品制度〉JADMA、「前夜祭」開催/消費者庁、『免疫』『抗酸化』の扱い言及
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