三宝堂 〈美術工芸品を販売〉/顧客要望はカタログにも反映

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春の特別号

春の特別号

 三宝堂(本社東京都、藤崎慶一社長)は1969年から通販を開始し、自社ECサイト「三宝堂オンラインショップ」でも仏像や掛け軸などの美術工芸品を企画、製造、販売している。
 人気商品は掛け軸と木彫り。70~80代の年齢層からの注文が多く、家紋を入れたいなどの要望も柔軟に受け付けている。
 会員には、カタログを定期的に発送している。年末を含め、年に3~4回の発行で部数は約5万部。昨年末に発行したカタログには、19年の干支にちなんでイノシシの置き物、焼き物、掛け軸、杖などの工芸品を掲載した。
 顧客の購買傾向やニーズを分析し、企画・開発した商品をカタログに掲載することで、次回以降の購入につなげている。
 カタログに加えてダイレクトメール、読売新聞に毎日、広告を出稿している。9割が電話からの注文だという。コールセンターは、午前9時から午後9時まで受注に対応している。
 金製品などの100万円を超える商品の注文があった場合は、営業担当が家まで直接商品を届ける。
 19年8月には掛け軸専門のECサイト「私のしつらえ」を開設した。
 今後の事業展開について商品開発部の笹沼浩部長は、「現在、自社ECのほかに楽天市場とアマゾンに出店している。今後はECサイトのブランディングに注力していきたい」と話す。

昨年末に発行したカタログでは19年の干支「亥」の工芸品を掲載した

昨年末に発行したカタログでは19年の干支「亥」の工芸品を掲載した

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