ポーラ 19年1―3月期/中国EC法の影響大/美白健食を要因に減収減益

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 ポーラの19年1―3月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比11.5%減の320億2100万円、営業利益は同27.3%減の55億9400万円だった。1月に施行された中国電子商取引法の影響により、中国CtoCECサイト出品時の課税を嫌うソーシャルバイヤーが減少したことで、「ホワイトショット インナーロック」などの美白健康食品を中心に、売れ行きが減少したとしている。
 中国電子商取引法の影響について同社では、18年12月期の決算発表時点で想定した減収幅よりも大きかったとしている。同社は「国内の旅行客などによるインバウンド売り上げと、外国籍ビューティーディレクターによる売り上げは明確に把握しているが、それ以外の国内売上に把握できていないソーシャルバイヤーの需要が存在しており、その分が想定以上の減少につながった」としている。
 同社では、減収減益の要因の一つとして、リンクルショットの売り上げが落ち着いたことも挙げている。18年1月度は、シワ改善の薬用化粧品「リンクルショット」の価格を税別1万5000円から同1万3500円に値下げした。19年1―3月度はその反動で売り上げが減少したとしている。
 インバウンド売り上げの減少の影響は大きいものの、主力の高級化粧品シリーズ「B.A(ビーエー)」は増収を継続しているとしている。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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