ナリス化粧品/小売展開の子会社を合併/国内外向けの商品卸事業は継続

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 化粧品訪販のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)は3月14日、子会社で、量販店やドラッグストア向けの卸事業を展開しているナリスアップ コスメティクス(ナリスアップ、本社大阪府)を4月1日に合併すると発表した。合併により、国内外におけるブランド価値のさらなる向上を目指すとしている。ナリスアップの事業は、ナリス化粧品リテール事業部として継続するとしている。
 ナリス化粧品の18年3月期の連結業績は前期比8.5%増の241億円となり、3期連続で増収を記録した。一方で、ナリス化粧品の主力の訪販事業の18年3月期の売上高は、前期比1.8%減の151億9000万円だった。訪販事業の業績が横ばいとなる中、量販店向けの卸や中国向け越境EC事業を展開するナリスアップが、同社の業績好調を支えていたとみられる。
 ナリス化粧品では、合併によって、「両社の有する、販売促進力やイベント展開力などの経営資源を効率的に活用し、国内外の顧客に高い製品とサービス提供を行っていく」(広報)としている。
 ナリスアップが展開している日焼け止めの商品は、中国大手越境ECモール「天猫国際(T—モールグローバル)」でも好評。同モールに出品されている日本製の日焼け止め商品の中で、花王や資生堂の商品を上回るシェアを獲得しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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