RIZAPグループは11月14日、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。営業損益を230億円の黒字から33億円の損失に、当期損益を159億円の黒字から70億円の損失に修正。M&Aで急速に事業を拡大してきたが、一部の子会社の経営再建が遅れ、大幅な損失を計上する見込みになった。
18年4―9月期(中間期)の連結業績は、営業損失が88億2900万円(前年同期は49億8700万円の営業利益)、四半期損失が99億2900万円(同34億3000万円の四半期利益)だった。MRKホールディングス(旧マルコ)や、ぱど、ワンダーコーポレーションなどの赤字幅が拡大した。
過去2年間で52社を買収し、18年9月末時点でグループ会社数は85社となっている。グループ企業が増加する中で思うように再建できない子会社が増えていった。
今後は新規のM&Aを原則凍結する。短期的な投資回収や収益改善、グループシナジーが見込めない子会社や事業は売却・撤退・縮小を進める。フィットネスジムやゴルフスクール、英会話教室など既存の成長事業に経営資源を集中する方針だ。
瀬戸健社長は経営責任を明確にするため、18年4月~19年3月までの1年間、役員報酬の全額を自主返上する。
RIZAPグループ 19年3月期/70億円の損失に修正/M&Aで急拡大も再建に遅れ
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