ダスキン 18年4—9月期/家庭訪販事業は5.2%減に/役務関連の事業は好調に推移

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 ダスキンの18年4—9月期(中間期)における訪販グループの売上高は、前年同期比1.4%減の554億8100万円だった。家庭訪販事業は、家庭用モップのレンタルが振るわず、5.2%減となった。サービス提供体制の強化を目的に、新規加盟店の増加に注力しており、一定の成果を上げつつあるという。
 家庭向けダストコントロール商品は、18年3月期にキャンペーンを実施した「ロボットクリーナーSiRo」や、台所用スポンジなどの売り上げ減の影響が大きく減収になった。
 一方で、事業を横断した割引クーポンチラシの配布、モップも盛り込んだレンタル品の無料体験などの「創業55周年キャンペーン」やサイバーモールへの出店など、顧客接点作りを強化したことで、「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」、「スタイルクリーナー」のセット商品)が同2.4%増収したほか、「家庭用玄関マット」も増収だった。また、当期から販売を開始したイオン式芳香器「ふわりら」の売り上げは好調だった。
 商品別では、「床用モップ」は前年同期比4.0%減の53億8700万円、「ハンディモップ」は同4.1%減の19億4000万円と不振だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同5・9%増だったものの、「家庭用空気清浄機」が同19.4%減、「家庭用フィルター」が同3.8%減だった。
 役務関連のケアサービス事業は全般的に好調に推移。「サービスマスター」「メリーメイド(家事代行サービス)」「ターミニックス」「トータルグリーン」「ホームリペア」のいずれのサービスも前年実績を上回った。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同12.8%減だった。 
 営業利益は、レンタル製品の投入減で売上原価も減少。退職給付費用の減少したものの、減収に伴う粗利の減少に加え、セグメント間の人員異動や外注委託費の増加による経費増により同3.2%減72億300万円だった。
 連結業績における売上高は同2.4%減の783億5100万円、営業利益は同0.7%増の43億7800万円、経常利益は同0.6%増の52億7200万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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