プレミアムウォーター/兵庫・朝来に新工場/関西・北陸9県の配送料無料に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
新工場では充填、検品、梱包作業が自動化されている

新工場では充填、検品、梱包作業が自動化されている

 水宅配事業を展開するプレミアムウォーターは10月23日、兵庫・朝来に、自社の拠点としては2カ所目となる、ウォーターボトルの新工場を開業した。西日本地域の顧客の配送料の負担を減らすのが目的。新工場から商品を発送する、関西や北陸エリア9県の顧客については、配送料を無料にする。新工場では、月間6万本のボトルを生産する予定。20年3月期中には月間生産量20万本まで高めたいとしている。
 水宅配業界では、多くの企業が配送会社による運賃の値上げの影響を受けている。特に、プレミアムウォーターのような、商品配送を全面的に配送会社に委託しているワンウェイ方式の水宅配企業は、配送料の値上げの影響は大きいという。
 同社はこれまで、富士吉田市のウォーターボトルの工場を最大の拠点として、商品の発送を行ってきた。ただ、北海道や九州といった、富士吉田市から遠い地域では、送料がボトル1本につき1000円以上かかってしまうケースもあったという。
 関西の、中国・四国・北陸・九州地域にアクセスしやすい場所に工場を持つことで、顧客の送料負担を軽減できると同社ではみている。
 新工場内は、ボトルへの充填、検品、梱包の作業がすべて、倉庫内ロボットにより自動化されている。現在は1ラインのみの稼働だが、西日本での契約数の伸びを見つつ、生産ラインを増やす計画もあるとしている。
 開所式であいさつした、プレミアムウォーターの金本彰彦社長は「工場を開設したことで、関西や北陸に送料無料で商品を提供できるようになった。自分の住んでいる地域に近い水を飲みたいという需要にも応えられる。業績が大きく伸びるきっかけになるだろう」と話した。
 新工場は10月16日に稼働を開始。10月23日までの一週間で、新工場から1万5000件の顧客に商品を配送したという。新工場の稼働やきっかけとなり、西日本地域で、1週間で1000件の新規顧客を獲得したとしている。

兵庫県朝来市の新工場

兵庫県朝来市の新工場

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ