家電ECサイト「ECカレント」を運営するストリームが9月7日に発表した18年2—7月期(中間期)の連結業績によると、営業利益は前年同期比89.0%減となる590万円だった。ECモールへの出店にかかる広告宣伝費や発送費の増加に加え、在庫処分に伴う売上総利益の低下が影響した。
売上高は同9.6%増の111億3800万円だった。「楽天市場」「ヤフーショッピング」「アマゾン」などECモールの売り上げが堅調に推移。商品では液晶テレビやタブレットといったOA機器の売上高が、前年同期を上回った。
「ECカレント」はウェブ接客ツールを活用。さまざまなプロモーションと連動してサイトの回遊性を高め、コンバージョン率の向上に努めたとしている。
売上総利益率は前年同期と同じ22.8%。しかし、販管費は同11.9%増の25億3505万円となり、売上高販管費率も同0.5ポイント悪化の22.8%だった。
為替差益439万円を特別利益に計上したが、支払利息の増加と、その他の営業外費用が発生したため、経常利益は同92.8%減の338万円。さらに、法人税等1285万円を特別損失に計上したため、中間純損失は1032万円だった。
■ストリーム/通期業績予想を下方修正
ストリームは9月6日、2019年1月期連結業績予想の下方修正を発表した。売上高は前回予想を26億5100万円下回る227億5600万円に、当期純利益は1億2200万円の予想から5800万円の損失に修正した。
売上高が計画を下回って推移しているとともに、競合との価格競争に伴う粗利益の低下や広告宣伝費の増加が続くと予想している。
営業利益は前回予想を1億8500万円下回る2200万円、経常利益は同1億8000万円下回る1300万円に、それぞれ下方修正した。
ストリーム 18年2—7月期/営業利益は89%減/広告宣伝費や発送費が増加
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